俳句(はるひ句会)

11月新作はるひ句会へようこそ!

1.≪課題句≫  = 鵙の声 =

大矢部俊子 課題句1
蔭山 政江 課題句3
鈴木 定夫 課題句4
鈴木 雅澄 課題句5
徳永スエ子 課題句6
吉弘カスミ 課題句7
宮川久美子 課題句8
安田公子(会友) 課題句9

2.≪自由句≫

大矢部俊子
俳句特設1
蔭山政江
俳句特設2
鈴木定夫
俳句特設3
鈴木雅澄
俳句特設4
徳永スエ子
俳句特設5
吉弘カスミ
俳句特設6
宮川久美子
俳句特設7
安田公子(会友)
俳句特設8

お世話役(鈴木定夫さん)――つれづれメモより 「更衣」
私が俳句を齧り始めた頃、母方の従兄(4歳年長の趣味人)のTさんから届いた絵手紙にびっくりした事がありました。
それは枇杷の実を描いた余白に、「かりそめの恋をする日や更衣」蕪村67歳の句・・と添え書きしてありました。かりそめとは、「軽い気持ちで」とか、「その場限りの」・・という意味であり、季節の変わり目の度に恋をするとは、しかも江戸時代の老人がと、朴念仁の私には理解のほかでした。
そこで老人ホームで絵手紙を描いている5人の女性に、この絵手紙を見せて感想を聞いてみました。(平均83歳)――いわく、

  • 重い冬服から軽い春服に着替えたときなど、気分が浮き立ってくる。
  • 季節の変わり目にはおしゃれをしたくなる。
  • この句の気持ちは、幾つになっても変わらない。

――などと話し合っているうちに、皆さんの表情が明るく、生き生きしてきました。そこで

<本句> かりそめの 恋をする日や 更衣  蕪村
<付句>       女心の襞の綾かも   定夫

・・・と、「ころもがえ」の句意が納得できました。

鈴木定夫 〒444-0113 額田郡幸田町農基17-1
電話(0564)62-2088    Eメール s-szuki@sk2.aitai.ne.jp