俳句(はるひ句会)
2015年1月新作
1.≪課題句≫ = 年の夜(除夜) =
大矢部俊子 | ![]() |
蔭山 政江 | ![]() |
鈴木 雅澄 | ![]() |
鈴木 定夫 | ![]() |
徳永スエ子 | ![]() |
吉弘カスミ | ![]() |
宮川久美子 | ![]() |
安田公子(会友) | ![]() |
2.≪自由句≫
大矢部俊子 |
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蔭山政江 |
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鈴木雅澄 |
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鈴木定夫 |
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徳永スエ子 |
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吉弘カスミ |
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宮川久美子 |
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安田公子(会友) |
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◆お世話役(鈴木定夫さん)――つれづれメモより
今月は、俳誌『雲の峰』の課題の、「霾る」が読めなかったことの顛末である。
手元の国語辞典によると、読みは「ばい」で意味は「黄砂の意の古語的表現」と載っていた。しかし課題の「霾る」を「ばいる」と読んでも黄砂のイメージは湧いてこなかった。また、ルビが振ってなく、時おり読めない漢字があるので、今になって漢和辞典を新調した。
その漢和辞典によると、読みは「つちふる」で、「大風が土砂をまき上げて降らせる」。また「巻上げられた土砂で空がくもること」と説明されている。
そこで「霾」の読みと意味を分解してみると、雨冠+(狢偏+里旁)=霾 となる。――この狢(むじな)偏を獣(けもの)偏にして里旁にすると「狸」となる。
日本でも春先に黄砂が来ると富士山が見えなくなる程である。「霾」が獣偏の狸ではなく、狢偏の理由が分かった。狸よりも狢の方が、人間を化かすのがうわ手で、スケールの大きい漢字の〝妙〟が面白かった。こうして課題の「霾る」の句を提出することが出来た。
鈴木定夫 〒444-0113 額田郡幸田町農基17-1
電話(0564)62-2088 Eメール s-szuki@sk2.aitai.ne.jp