俳句(はるひ句会)

2015年1月新作はるひ句会へようこそ!

1.≪課題句≫  = 年の夜(除夜) =

大矢部俊子 課題句1
蔭山 政江 課題句3
鈴木 雅澄 課題句4
鈴木 定夫 課題句5
徳永スエ子 課題句6
吉弘カスミ 課題句7
宮川久美子 課題句8
安田公子(会友) 課題句9

2.≪自由句≫

大矢部俊子
俳句特設1
蔭山政江
俳句特設2
鈴木雅澄
俳句特設3
鈴木定夫
俳句特設4
徳永スエ子
俳句特設5
吉弘カスミ
俳句特設6
宮川久美子
俳句特設7
安田公子(会友)
俳句特設8

お世話役(鈴木定夫さん)――つれづれメモより
 今月は、俳誌『雲の峰』の課題の、「霾る」が読めなかったことの顛末である。
 手元の国語辞典によると、読みは「ばい」で意味は「黄砂の意の古語的表現」と載っていた。しかし課題の「霾る」を「ばいる」と読んでも黄砂のイメージは湧いてこなかった。また、ルビが振ってなく、時おり読めない漢字があるので、今になって漢和辞典を新調した。
 その漢和辞典によると、読みは「つちふる」で、「大風が土砂をまき上げて降らせる」。また「巻上げられた土砂で空がくもること」と説明されている。
 そこで「霾」の読みと意味を分解してみると、雨冠+(狢偏+里旁)=霾 となる。――この狢(むじな)偏を獣(けもの)偏にして里旁にすると「狸」となる。
 日本でも春先に黄砂が来ると富士山が見えなくなる程である。「霾」が獣偏の狸ではなく、狢偏の理由が分かった。狸よりも狢の方が、人間を化かすのがうわ手で、スケールの大きい漢字の〝妙〟が面白かった。こうして課題の「霾る」の句を提出することが出来た。

鈴木定夫 〒444-0113 額田郡幸田町農基17-1
電話(0564)62-2088    Eメール s-szuki@sk2.aitai.ne.jp