俳句(はるひ句会)
2015年3月新作
写真は、一昨年OB会の旅行で訪ねた「城崎温泉」の街を流れる大谿川に架かる橋の欄干の句碑です。せっかく綺麗に咲いた花でも強風に吹き飛ばされたり、女性が乱暴狼藉されたりする世の中ではあるが、仏の住む極楽浄土のような足湯であることよ!・・と、この一作の意味あいを受け止めました。
<入選作>と添え書きされていましたが、優れた句境に感銘してカメラに収めました。
1.≪課題句≫ = 春浅し =
大矢部俊子 | ![]() |
蔭山 政江 | ![]() |
鈴木 定夫 | ![]() |
鈴木 雅澄 | ![]() |
徳永スエ子 | ![]() |
吉弘カスミ | ![]() *伊藤若冲(江戸時代の画家、写生を基礎とした絢爛たる画風を確立。鶏を得意とした) |
宮川久美子 | ![]() |
安田公子(会友) | ![]() |
2.≪自由句≫
大矢部俊子 |
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蔭山政江 |
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鈴木定夫 |
![]() (愛知県岡崎の一畑山薬師寺、裏が英文) |
鈴木雅澄 |
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徳永スエ子 |
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吉弘カスミ |
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宮川久美子 |
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安田公子(会友) |
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◆お知らせ
次・夏号の課題は「紫雲英」(げんげ、蓮華草、げんげ田)です。
加えて自由句を5句お送りください。締切りは5月15日です。
◆お世話役(鈴木定夫さん)――つれづれメモより「青山椒」
俳誌『雲の峰』の課題として出た「青山椒」・・発句の顛末である。
歳時記には「夏のまだ青く小粒のものを青山椒といい、辛みを楽しみ佃煮にする」とあったが、ちりめん山椒やうなぎの蒲焼に振り掛ける粉には馴染みがあっても、青山椒は見たことがないので、実感が湧かず困った。兎に角植木市に行き、山椒の木を見て、花が付いている50センチ位の苗を1本買った。
その数日後、旧友とマージャンをした時に、山椒の木を買った事情を語ったところ、Eさんが失敗談を話してくれた。曰く、「山椒の木には揚羽蝶が好んで卵を産み、やがて幼虫になって葉を食べるので、一日で丸坊主にされた。そのため必ず防虫網で囲うこと」・・・と、教えてくれた。
早速農園へ行き、防虫網と、柱に園芸の棒を買って、鉢よりふた周りほど大きく囲い、首尾やいかに?と観察していた。これまではうちの庭で揚羽蝶を見かけたことがないのに、しばしば飛んできて納得。
やがて小枝の先に、マッチ棒の頭程の実を発見して、青山椒の初収穫とばかりに網を捲って、房状の実に手を伸ばしたところ、チクッ!と蜂に刺されたように痛かった。恐々枝先を見ると、1センチ程の鋭いトゲが無数に実を守るように構えていた。
そこで再び農園へ行き、コーテイングされた手袋を買い、慎重に湯呑み一杯程度の実を収穫できた。かくして〝痛い目〟にあったお蔭で、初めての青山椒の句が頭に浮かんだ。
と・・。
約半年間、山椒の若葉を友人に贈ったり、青山椒を鯖の味噌煮に――などど重宝し、良い体験だった。
鈴木定夫 〒444-0113 額田郡幸田町農基17-1
電話(0564)62-2088 Eメール s-szuki@sk2.aitai.ne.jp