俳句同好会 はるひ2019.09 通刊47号
2019年9月 メンバー新作
友人から借りた「愛知の文学碑:吉田 弘編/昭和54年5月刊」をざっと見ていたところ・・(保育園にも句碑がある)のに感慨を覚えた。そして幼稚園時代のおぼろな記憶と共に、江戸時代の「痩蛙負けるな一茶是(これ)に有り」・・の句が頭をよぎって、私は素朴に楽しく思えた。
その資料によって「句碑がある教育機関」の数を確かめると、小学校が6校で、他に中・高校が各々1校、および進学予備校が1校、載っていた。機会を得て夫々の句碑を観たいと私は思う。
*以下、巻末の「つれづれメモ」をご参照。
1.<課題句>=「西瓜」(西瓜全般)
伊藤 昭徳 | ![]() |
蔭山 政江 | ![]() |
鈴木 定夫 | ![]() |
堰本 敏雄 | ![]() |
瀧本 憲宏 | ![]() |
野口 正子 | ![]() |
宮川久美子 | ![]() |
村椿トミ子 | ![]() |
山根 円蔵 | ![]() |
吉川 正男 | ![]() |
吉弘カスミ | ![]() |
2.<自由句>
伊藤 昭徳 |
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蔭山 政江 |
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鈴木 定夫 |
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堰本 敏雄 |
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瀧本 憲宏 |
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野口 正子 |
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宮川久美子 |
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村椿トミ子 |
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山根 円蔵 |
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吉川 正男 |
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吉弘カスミ |
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3.お知らせ
次・10月号の課題は――「虫」(虫一切)です。
傍題はお手元の歳時記による。・・締め切りは、9月16日です。
お世話役のつれづれメモより
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角谷柳雪 (本名:統男)=明治37年(1895)年9月30日、碧南市相生町にて出生~昭和62(1985)年10月26日没 ―享年92歳―
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翁は、碧南市の職員を助役まで勤めた経歴の持ち主。昭和28(1953)年に碧南市立『羽久手保育園』の創立に寄与したのちも、円滑な運営に尽力したと伝えられている。〝一茶忌〟の句にも・・・角谷柳雪翁の足跡を懐かしんで称揚した人たちの感慨ぶりを彷彿とさせられる思いに捉われた。(とりわけ通用門標柱に刻まれた栗鼠の像は、園児への優しさ親しみが込められていて感動した)
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角谷柳雪は市役所の職務のかたわら、39歳のとき昭和9(1934)年に俳句会・『碧曙社』へ参加し、85歳のとき昭和55(1980)年に句集〝蚯蚓(みみず)のたわごと〟が上梓されたのに加えて、碧南市文化財の〝碧南のいしぶみ集〟に羽久手保育園の句碑が紹介され、市の重要な文化財としても評価されるなど、地道にしてかつ尊敬に値する足跡を残した存在であったことが充分認識できた。
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昭和54(1974)年刊行の『愛知の文学碑誌』には羽久手保育園のほか、小学校が4校、中学1校、高校1校、予備校1校が紹介されている。これからも積極的に機会を得ながら・・・どのような土地にどのような句碑があるのか?(より多く訪ねてみたいし、人々に訊ねてみたい)――と、私は思う。
額田郡幸田町菱池農基17-1 鈴木定夫