俳句同好会 はるひ2019.10 通刊48号

令和元年(2019)年10月 メンバー新作俳句同好会 はるひへようこそ!

前号・碧南の保育園の園長が詠まれた「一茶忌の吾れと阿曾べる園児かな」の句碑に触発されて、子供たちの年代別・人格形成の道程や環境を彷彿とさせる、小・中・高校の句碑を訪ねてみた。

*句碑の所在は「愛知の文学碑」誌(愛知資料刊行会発行)を参考にした。

句碑をたずねて・・小・中・高校へ近づく内にも、自然に昂ぶる想いがあったが、着いて校舎を眺めた瞬間、自らの〝若かりしあの頃あの時〟が甦る想いに捉われ、感無量であった。

追憶: 明治40年創立=東京・竹芝小学校の時代は、私の〝好き想い出〟の宝庫でもある。中学校の時代は、戦災に遭い、幸田へ疎開し、高校時代は――現・豊田合成の仕事と掛け持ちだったが――そうした若き時代の経験も、今日の礎になっている。

1.<課題句>=「虫」および虫一切

伊藤 昭徳
蔭山 政江
鈴木 定夫
堰本 敏雄
瀧本 憲宏
野口 正子
宮川久美子
村椿トミ子
山根 円蔵
吉川 正男
吉弘カスミ

2.<自由句>

伊藤 昭徳
俳句特設1
蔭山 政江
俳句特設2
鈴木 定夫
俳句特設3
堰本 敏雄
俳句特設4
瀧本 憲宏
俳句特設5
野口 正子
俳句特設6
宮川久美子
俳句特設7
山根 円蔵
俳句特設9
吉川 正男
俳句特設10
吉弘カスミ
俳句特設11

3.お知らせ

次・11月号の課題は、「稲・初穂・稲穂波等々」です。
傍題はお手元の歳時記による。――締め切りは、10月21日です。

お世話役のつれづれメモより

  • 今回は小・中・高校の句碑を訪ねて〝詠み人〟の若々しさやその句意をくみとる一方、自身(昭和6年生まれ)の過ぎ越し方を追憶しながら感慨にひたった場面も少なくなかった。

    • 小学校;「ものいわで・・」の句は〝入学児〟あるいは〝幼稚園や保育園〟を終えた位いを思わせる。元教師であった友人の句に「卒園児抱っこ求めて駆けてくる」があり、自然に雰囲気が伝わってきた。
      <私の小学校の想い出は>「鼻かぜを袖で拭ってピッカピカ」・・であった。
      <同級生には>「楽しきは呆け防止にと理由付け絵手紙描きて宛名書く時」・・である。

    • 中学校;太平洋戦争中であり、校長が八の字髭の元海軍大佐で、英語の授業なし。
       2~3日置きの警戒警報・空襲警報で休校。脚にゲートルを巻いて、模擬銃かついで銃剣術の授業であった。

    • 昭和20年5月の東京大空襲に寄って家が罹災し、父の実家の幸田町に疎開して、豊田合成・前身の会社へ勤めた。夜間は岡崎工業高校や名城大学などの夜間部へ。文字通り二重、三重生活であった。

      自分のやりたいことをして今日の私を楽しんでいる

  • 令和の付け句

額田郡幸田町菱池農基17-1 鈴木定夫