俳句同好会 はるひ2020.10<第61号>
令和2年(2020)年10月 メンバー新作
寛政12(1798)年建立
東観音寺の住職・万年和尚と、京都の俳人・柳野狂を発起人として建立された。

俳句の先生よりお借りした『愛知の芭蕉句碑;織田実希次著(引用)』に、上述した句碑が・・〝芭蕉の甲子吟行の秀逸句〟として紹介されていたので、旧友の米野さんを誘い、晩秋の日和を浴びながら訪れ、ゆっくり観て来た。
――自宅から国道248号線を南下して国道23号線に乗継ぎ、蒲郡~豊橋~を経て、小松原インターチェンジを下りて右折し、約2km走って『東観音寺』へ到着した。
――地図で調べて、出かける以前には約36km――所要約2時間程と見積もっていたのだが、久方ぶりに話が弾み、小松原インターチェンジの標識を見落して遠回りを余儀なくされたため、想定したより1時間ほど余分に掛かった。反省!・・しかし幸い、いいドライブ日和だった。
以下、巻末のつれづれメモをご参照。
●メンバー新作ご紹介
1.<課題句>=秋高し、名月、新米
蔭山 政江 | ![]() |
鈴木 定夫 | ![]() |
堰本 敏雄 | ![]() |
瀧本 憲宏 | ![]() |
野口 正子 | ![]() |
宮川久美子 | ![]() |
山根 円蔵 | ![]() |
吉川 正男 | ![]() |
吉弘カスミ | ![]() |
2.<自由句>
蔭山 政江 |
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鈴木 定夫 |
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堰本 敏雄 |
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瀧本 憲宏 |
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野口 正子 |
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宮川久美子 |
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山根 円蔵 |
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吉川 正男 |
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吉弘カスミ |
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3.お知らせ
次・11月の課題は 神無月、冬めく、茶の花・・です。
*通信句会の作品提出は11月16日(月)です。
お世話役のつれづれメモより
- 東観音寺
- ①豊橋市の南部、〝遠州灘〟の海岸から約1.5kmの位置にあり、東海道・・国道1号線の静岡県境あたりで右折した国道42号線と、西北からの県道405号線が交わる小松原町に立地している。
奈良・平安時代から官道として広く知られ、旅人や物資などの往来が多かったという。 - ②東観音寺は天平4(732)年に奈良時代の僧・行基(668~749)により開創された古刹であり、国宝の多宝塔や重要文化財の馬頭観音像などが知られる。
*行基は、朝鮮・百済から帰化した王仁の子孫で、玄奘にも教えを受けながら伝道と社会事業にいそしみ、灌漑や道路工事、難民救済などを実践した。 - ③德川時代には、駿河の今川氏や田原藩の重臣・戸田氏などよりも信仰が厚く、寺内には当時の貴重な資料が多く残されている。
- ①豊橋市の南部、〝遠州灘〟の海岸から約1.5kmの位置にあり、東海道・・国道1号線の静岡県境あたりで右折した国道42号線と、西北からの県道405号線が交わる小松原町に立地している。
- 木槿(むくげ)の句碑
句碑の表面には、多くの文字が6行にわたって刻まれおり、引用の資料に照らしても松尾芭蕉の、俳句道に対する熱意や打ち込みようを如実に伺い知ることが出来た。
・蓑虫は無能で静かで哀れなり ・胡蝶は花に忙しく ・蝶は密に営むが、往来が穏やかではなく人の迷惑を甘くする ・兼好はいまだちまたにある ・山里は物寂しいが浮世がすみやすくなる ・これらの事を心得て俳句の境地に入る――と我が身を省みて一句の争いをやめて――と・道のへの木槿は馬に食われけり と刻まれている。
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木槿は秋の季語で、7月26日誕生日の花で、〝花ことば〟はデリケートな<美>。
大歳時記に次の句が載っていたので紹介する。
あつき日を追うて咲く木槿かな 高井凡薫(1741~89)蕪村の高弟
〒444-0113 額田郡幸田町菱池農基17-1 鈴木定夫