ウォーキング同好会

桑名 六華苑・諸戸氏庭園を巡るウォーキング

記 三口榮一

六華苑をバックに記念撮影
六華苑をバックに記念撮影

 TGOB会ウォーキング同好会の8回目の秋のウォーキングを11月18日桑名で行いました。当日は寒波襲来で寒かったですが、参加者39名と過去最多でした。桑名駅を出発、午前10時六華苑に到着。六華苑を背景に全員集合の記念写真を撮った後、2班に分かれ”桑名歴史案内人“の説明を聴きながら巡りました。

六華苑和館の縁側から眺めた庭園
六華苑和館の縁側から眺めた庭園

 六華苑は洋館と和館からなり、山林業や米取引などで財を成した桑名の実業家、2代目諸戸清六の新居として、大正2(1913)年に竣工しました。洋館は鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドルによって設計され、地方に残る唯一作品として国の重要文化財に指定され、建築を学ぶ方が見学したり、映画にも登場します。館内は、当時の暖炉、家具などが置かれ、木の使用が多くシンプルでシックな雰囲気を感じます。和館も簡素な造りで、縁側から国の名勝指定の南側庭園を眺めましたが、小春日和を感じました。

菖蒲池を巡る同好会メンバー
菖蒲池を巡る同好会メンバー

 諸戸氏庭園は、江戸時代の豪商山田彦左衛門が整備した菖蒲池を中心にした回遊式庭園が、初代諸戸清六の手に移り、明治22(1889)年以降、本邸・御殿・玉突き場などの建物と池庭が追加されました(建物の多くが国の重要文化財に、庭園は国の名勝に指定)。建物には、柱や梁に太い木材が存分に使われ、その存在に圧倒されました。御殿広間は、当時の政界の大隈重信や山縣有朋が宴会を開いたとか。諸戸氏庭園は春・秋に公開されており、秋の紅葉は遅れていたようです。春には、新緑や花菖蒲を楽しめそう。

池庭からみた御殿広間
池庭からみた御殿広間

 六華苑、諸戸氏庭園は、地方で財を成した諸戸家が、明治時代の政財界トップと交流した場で、それがそのまま残っており、当時の様子を感じられる貴重なところで、時間を取って、自分の気に入ったように楽しむのもいいです。
 この後、七里の渡し跡周辺で昼食しましたが、晴れていたものの風が強く寒かった。秋のウォーキングは11月下旬の開催でしたが、今回のような寒波を考えれば、今後は10月の開催がよさそうです。

 ウォーキングはお蔭様で無事終えることができました。参加の皆さま、有難うございました。

23年秋 TGOB会ウォーキング 桑名 六華苑前 2023年11月18日(土)集合写真