サステナビリティ

従業員との関わり

すべての人に健康と福祉を質の高い教育をみんなにジェンダー平等を実現しよう働きがいも 経済成長も産業と技術革新の 基盤をつくろう人や国の不平等 をなくそうパートナーシップで 目標を達成しよう

「人間性の尊重」と「安全最優先」を基本に、従業員が安心して意欲的に働ける職場づくりに努めています。

以下の主要KPI を掲げながら、働きやすく成果を生み出せる職場づくりを進めています。

区 分 項 目 目 標 2019年度実績
1
働きやすい風土
づくり
離職率 3.0% 以下 1.2%
平均残業時間 20H /月以下 16.8H /月
年休
取得率
95% 以上 97%
非正規従業員からの正社員登用数 30人/年 112人
新任管理職ハラスメント防止研修実施率 100% 100%
若手従業員との働き方に関する面談実施率 2年間で100% 100%(2019年度分)
敷地内禁煙 敷地内禁煙制度化 2020年1月制度化
2
多様性の
促進
新入社員の女性比率(スタッフ職) 20% 16%
女性管理職の人数 40人(2025年) 19人
育児休業取得者率 男性:30%
女性:100%
男性:5%
女性:100%
外国人従業員数 30人 30人
障がい者雇用率 2.20% 2.38%
3
人材育成
若手従業員の社外出向者数 40人 49人(内25人が海外)
若手従業員3年独り立ちプランの完遂 100% 100%
実務・専門研修受講者数 2,500人 2,592人
グローバル経営幹部+管理職研修受講者数 250人 269人

働き方改革・風土改革

2017年度より、従業員一人ひとりが「本来業務をやり切る」ことができるようITを活用した業務の効率化、会議体の見直しをスタート。さらに働き方そのものを変える活動全体を「働き方改革」と位置づけ、環境の変化にスピード感を持って対応し、仕事の質を高められるよう、さまざまな取り組みを行っています。あわせて、役員・上司との懇談会など、職場でのコミュニケーションの場づくりとともに、ムダの廃除やメリハリある働き方を進めていきます。

■働き方改革の3つの柱
■働き方改革の活動例
■働き方改革・風土改革の活動例
観点 項目 取り組み
本来業務
への集中
集中タイムの設定 ・毎日11時~12時を「集中タイム」に設定
(原則、NO会議 NO電話 NO指示。
 11時に音楽を鳴らしてお知らせ)
業務効率化 会議体の見直し ・事前会議の開催廃止、出席対象者・開催時間・
  頻度のミニマム化
・会議ルールとマナー遵守の再徹底
ITツールを活用した
業務改善
・移動時間低減と業務スピード向上
(TV会議・電子決裁システム導入など)
・RPA※1決裁の電子化による作業の自動化
風土改革 マネジメント宣言 ・自職場のあるべき姿を、部長、室次長が
 自身の言葉で部下に語る
職場特有の
課題解決
・労使で職場を良くするための
 提案・意見交換を行い職場改善
メリハリある働き方 年休取得の促進 ・一般職の年休カットゼロ・ゆとりプル※2
 取得促進
・管理職の年休目標設定・取得実績管理
  • ※1: Robotic Process Automationの略。ロボット技術による業務自動化
  • ※2: 3日連続年休

■風土改革の活動例

■柔軟な働き方に向けた制度づくり

働き方改革の一環として、在宅勤務を導入。自宅での勤務を可能とすることで、仕事と生活の両立を図り、誰もが能力を発揮し効率的に仕事を進められる環境を提供しています。

若手従業員との働き方に関する面談

相談員が若手従業員の困りごとを面談形式で吸い上げ、職場環境の改善につなげています。

区分 対象者
スタッフ職 2・4・6年目従業員
技能職 2年目従業員、1~3年目の女性従業員

健康経営の取り組み

健康宣言~「限りない創造 社会への奉仕」実現のために~

豊田合成の経営理念である「限りない創造 社会への奉仕」の源泉となるのは、健康で活力あふれる社員とその家族であると考え、会社は以下の取り組みを進めていきます。

  • 1. 社員の健康を重要な経営課題と考え、安全と健康を最優先する組織文化の醸成を図っていきます。
  • 2. 社員がいきいきと働けるよう、明るく活気ある職場づくりに取り組みます。
  • 3. 健康保険組合と協力し、一次予防に取り組むことで、社員と家族の健康を支援します。
健康経営優良法人

豊田合成は、「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に4年連続で認定されました。(2020年3月)

2018年に中長期経営計画「2025事業計画」を策定し、経営理念に掲げる企業の社会的責任を果たすための基盤強化として、従業員一人ひとりが、将来にわたって、活き活きと健康に働けることが必要不可欠であるという認識の下、従業員の健康維持/増進のため、健康経営に取り組んでいます。

当社では、安全健康推進部を事務局とし、統括産業医・人事部・健康保険組合・労働組合で構成されたメンタル/フィジカルヘルス委員会を設置しており、本委員会にて、健康経営施策の協議、進捗確認等を行っています。また、中央安全衛生委員会にて活動の報告・承認を得て、各地区の安全衛生委員会へと展開しています。

■体制図
体制図
受動喫煙対策の推進

2020年4月から全面施行された「改正健康増進法」に先駆け、2020年1月から国内全事業所において敷地内禁煙を開始しました。これは、「望まない受動喫煙ゼロ企業を目指す」という経営層の強い意志により実現しました。また、禁煙講演会の開催・禁煙指導・禁煙外来費用負担等の禁煙支援を継続することで、喫煙率の低減を図っています。

■喫煙率

喫煙率
メンタルヘルス不全者新規発症/ 再発防止活動の推進

メンタル疾患による休業者10%減(前年比)を目標に、ストレスチェックの結果、高ストレスであった従業員や、プレッシャーの高い環境下にある昇格・異動者に対し個別相談を実施しました。また、管理監督者教育の充実を図り、職場内のコミュニケーションエラーを防止するとともに、人事部と協業で職場改善にも取り組みました。

その結果、メンタル疾患休業者は、前年度比▲24%と目標を達成しました。

健康意識向上啓発活動の継続実施

自ら健康行動(生活習慣改善)に移せるキッカケを提供することを目的として、国内3拠点において、運動に関する健康講演会と体験型展示会を開催しました。300名を超える参加者のうち98%の従業員が「明日から実践できる」と回答しており、行動に移せるキッカケにつながりました。

TOPICS

「健康講演会・展示会」を開催

当社では2016年度から、従業員一人ひとりが健康意識を高め、自ら行動に移す契機とする健康維持・増進活動の強化を始めました。その一環として、各職場の管理職を対象に自発的な運動習慣の重要性などに関する講演会を開催し、生活習慣病予防のために職場単位でできる健康行動・活動などを紹介しています。2019年8月には、当社サンコートイーストで健康講演会を開催し、役員・部門長・関係会社代表など約300人が参加しました。今回はRIZAPトレーナーを講師に、食事や運動習慣について学んだほか、脂肪燃焼効果の高いトレーニングを全員で体験しました。会場では健康展示会も併催し、健康情報に関するパネル展示に加え、医療スタッフのガイドで血管年齢のチェックや骨密度を測定しました。

健康講演会・展示会」を開催
健康講演会・展示会」を開催
障がい者が働きがいを持ち、定着できる職場づくり

障がい者雇用を社会的責任と捉え、積極的に取り組んでいます。「障がい者雇用推進委員会」にて、採用・配属・管理監督者への教育・職場定着を実施。特に職場定着に重点を置き、定期ケア面談などを通して現状を把握し、困りごとを吸い上げることにより、職場環境を改善しています。グループ全体としても、障がい者セミナーの開催など、情報共有や教育の場づくりに取り組んでいます。また、障がい者が従事できる仕事を明確化し、計画的に採用・配属を行っています。2019年度時点で、120名の障がい者を雇用し(2020年3月1日現在)、雇用率は法定雇用率の2.2%を超える2.38%に達しています。

■障がい者雇用率の推移(豊田合成(株)単独)

定年後も安心して働ける環境づくり

「定年後再雇用制度」により、定年後でも安心して働ける環境を整えています。再雇用後も多くの方が高い専門力・経験を活かし、活躍しています。また、短日・短時間勤務を拡充し、ワークライフバランスのとれた働き方が実現できるよう支援をしています。

■定年後再雇用者の推移

定年後再雇用者の推移
充実したセカンドライフに向けたサポート

一生懸命働いてきた従業員が豊かなセカンドライフをおくれるよう若い世代から、資産形成の研修を必修で開催しています。入社時、30歳、40歳、55歳それぞれの年代に応じたカリキュラムで、ライフイベントに備え計画的に資産形成ができるよう制度面の充実を図りながらサポートをしています。55歳研修では配偶者も参加いただいています。

職場の一体感・家族や地域との絆を深めるイベントの開催

当社は2015年から職場の一体感醸成をねらいに「全社駅伝大会」を実施しています。2019年は約1,500名の選手が職場や家族約1,300 名の応援団から大きな声援を受けながら、たすきをつなぎました。また、家族の絆や地域の皆さまとの交流を深める「TGフェスティバル」や「森町納涼祭」を開催しています。日頃のサポートや理解と協力に、感謝とおもてなしの気持ちを込めてイベントを企画しています。

強化クラブのご紹介

当社には約20の文化・体育クラブがあり、イキイキと活動しています。その中でも特に強化を図っているクラブは次の3部で、オリンピックでの活躍を目指す選手も所属しています。また、地元の小中学校へボランティア訪問するなど、青少年育成にも貢献しています。

■主なクラブ活動の成績

バレーボール部
「ウルフドッグス
名古屋」
  • ・Vリーグ:優勝('15-16)、準優勝('16-17、'17-18)
  • ・天皇杯:優勝('15)、準優勝('16)
  • ・黒鷲旗:準優勝('07)
  • ・国体:優勝('12、'13)、準優勝('14)
ハンドボール
「豊田合成ブルーファルコン」
  • ・日本リーグ:3位('18-19)、4 位('17-18)
  • ・日本ハンドボール選手権:優勝('19)
  • ・全日本社会人選手権:4 位('17)、5 位('16、'18)
バスケットボール
「豊田合成スコーピオンズ」
  • ・B3リーグ:準優勝('18-19)、3位('19-20)
  • ・全国社会人選手権:優勝('05)
バレーボールチーム「トレフェルサ(現ウルフドッグス名古屋)」バレーボールチーム
「ウルフドッグス名古屋」
ハンドボールチーム「ブルーファルコン」ハンドボールチーム
「豊田合成ブルーファルコン」
バスケットボールチーム「スコーピオンズ」バスケットボールチーム
「豊田合成スコーピオンズ」

人材育成

自分で考え行動するグローバル人材を育成

グローバルで当社グループの総合力を高めるため、それを支える人材育成と、従業員一人ひとりが能力をフルに発揮できる職場環境づくりを進めています。

グローバルで活躍できる人材
成長をサポートする、人材育成の枠組み

当社グループでは、人事管理制度を柱に、一人ひとりの中長期的なキャリアデザインの見える化や自己申告面談、仕事の経験の幅を広げる若手からのローテーションの実施、そして従業員に必要な能力・スキルの習得の機会となる階層別教育・専門教育を充実させています。

■人事育成のサイクル

人事育成のサイクル
教育プログラムを充実し、人材育成を活性化

キャリアビジョンに基づき、グローバルに活躍できる人材、次世代リーダーなどの育成に向けたさまざまな施策や研修プログラムを整備するとともに、海外を含めた全グローバル従業員に向けての人材育成プログラムまで幅広く手掛けています。

■階層別教育体系
階層別教育体系
TOPICS

教育プログラムを充実し、人材育成を活性化

キャリアビジョンに基づき、グローバルに活躍できる人材、次世代リーダーなどの育成に向けたさまざまな施策や研修プログラムを整備するとともに、海外を含めた全グローバル社員に向けての人材育成プログラムまで幅広く手掛けています。

教育プログラムを充実し、人材育成を活性化

モノづくり人材を育成

モノづくりの会社としての競争力の源泉である強い現場づくりをねらいに、生産現場で働く従業員の階層別や専門領域ごとの技能系教育を拡充しています。技能系新入社員には、数カ月にわたって専門教育を実施。生産現場での安全の基本(危険さの模擬体験)をはじめ、金型保全の実習や、2足歩行ロボットの製作、自転車の分解・組み立てといったモノづくりの基礎教育を行った後、生産現場で実習を行っています。

災害「ゼロ」を目指して活動を推進

当社では、社長が全社総括安全衛生管理者として全拠点を統括し、「安全人づくり」と「安全職場づくり」の両輪で災害「ゼロ」を目指しています。

「安全人づくり」においては、2019年度も「階段の手すりを持つ」「止まれ箇所での一時停止・左右確認」を、立哨活動などを通じてルールの維持・定着の向上に努めてきました。

「安全職場づくり」活動においても、重篤な災害(STOP7)につながる高リスク設備の安全化を目指し、逆KY(危険予知)の考え方を踏まえ作業のリスクアセスメントを行い、対象設備を洗い出し優先順位を明確にして対策を推進してきました。

■労働災害発生率(休業度数率)の推移

労働災害発生率(休業度数率)の推移

「労使相互信頼・相互責任」のもと、社員がイキイキと働ける職場をつくる

労使関係の基本理念「相互信頼・相互責任」のもと、会社と労働組合がより良い職場環境を目指し、労働条件を話し合います。「中央労使協議会/懇談会」「本部・センター労使協議会/懇談会」「部門労使協議会」などを定期的に開催し、労使が対等に話し合い、「労使双方向コミュニケーション」のさらなる向上を目指しています。特に「部門労使協議会」では、職場での困りごとなどを部門長と職場の代表である職場委員長が話し合い、さらなる働きやすい職場づくりを目指しています。