豊田合成のこれから

The future of Toyoda Gosei

最先端の技術と独自の発想で
未来のモビリティ社会を支えるべく、
当社は環境負荷の低減や安全性の向上、
新たな価値の創造等、様々な取り組みを行っています。

01

CASEへの対応

モビリティの変革を表すキーワード「CASE」。豊田合成もまた、「CASE」への対応を進めます。

「CASE」が表す4つの領域とは

CASEとは、「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Service(シェアリング)」「Electric(電動化)」という4つの領域の頭文字をつなげた言葉です。いずれも、今後のモビリティにおける変革を象徴する言葉とされており、国内のモビリティ業界各社も切磋琢磨しながら、「CASE」への技術的対応を進めています。

このキーワードを実現するための、
当社の取り組み

商用電気自動車を開発・販売する
EVモーターズ・ジャパン社へ資本参加

EVモーターズ・ジャパンは、トラック・バスなどの電気自動車(商用EV)の開発・販売を手掛けるスタートアップ。豊田合成は、同社との人的交流などを通じて、商用EVのプロセスを学び、新たなモビリティへの知見を広めることを目的に、2024年に資本参加しました。

コンセプトモデルへの技術提供

トヨタグループ6社が企画・提案するコンセプトモデル「MX221」に、当社の技術を提供しました。同モデルでは、自動運転レベル4を想定した「都市部でのシェアモビリティの車内空間」の実現に向けて、「ラップエアバッグ」「マイクロ波給電」「サイネージ機能」といった様々な機能が搭載されています。

02

「エネルギー」「ヘルスケア」「スマートホーム」を
重点分野としたソリューション開発

主に3つの領域での開発を促進

当社では、2030事業計画で掲げる「より良い移動と暮らしを未来につなぐ会社」という目指す姿の実現に向け、社会課題の解決に向けたソリューション開発を推進します。
ソリューション開発の軸となるのは、主に「エネルギー」「ヘルスケア」「スマートホーム」の3領域。大学やグループ各社、さらにはスタートアップなど様々な企業・組織との協業を通じ、新たな社会的価値の創出に繋げるほか、将来の新規事業創出をリードする人財育成にも取り組みます。

このキーワードを実現するための、
当社の取り組み

トヨタホームの分譲地で、
次世代技術の実証実験を実施

「豊かな暮らしに貢献する技術の実証実験」の第1弾として、次世代のワイヤレス給電である「マイクロ波給電技術」を使った体験型の実証実験を行いました。この実験に際しては、同じトヨタグループであるトヨタホームと連携し、同社が手掛ける大型分譲地「TOYOTA HOME The FOREST AVENUE」を活用。新しいスマートホームの形として、注目を集めました。

世界トップクラスの高電圧・高速動作を誇る
横型GaNパワー半導体を開発

GaN(窒化ガリウム)とは、非常に硬く、機械的に安定した直接バンドギャップ半導体のこと。GaNに基づくパワー・デバイスは、シリコン・ベースのデバイスよりも高い破壊強度や高い熱伝導性を特徴とするトランジスタや集積回路が形成できます。
当社では、株式会社パウデックと共同で、高性能な横型のGaNパワー半導体を開発。同半導体を搭載したモジュールを用いて、世界トップクラスとなる高電圧・高速動作を確認しました。
太陽光発電での電力ロス低減など省エネルギーへの貢献が期待されており、早期実用化を目指して開発が進んでいます。

03

未来のモビリティに対応した、
新たな製品を生み出していく

多様化する移動や暮らしに対応した、新しい価値の提供に向けて。

2030年以降のモビリティ社会へ

100年に1度の変革期にあるといわれる自動車業界ですが、車両の電動化や自動運転などに代表される「CASE」をキーワードに大きくその姿や求められる役割、ニーズが変わり始めています。その中で私たちは「多様化する価値に対応した移動空間」「移動と暮らしのつながり」「多様な乗員に安心・安全を提供」を実現できる技術開発を推し進めます。

このキーワードを実現するための、
当社の取り組み

FCEVの普及を支える
高圧水素タンク

FCEVとは燃料電池車のことで、空気中の酸素と車に搭載されたタンク内の水素で電気をつくり、モーターで動く車のこと。二酸化炭素を排出しない次世代のエコカーとして注目されています。高い密閉性と耐圧性を両立させた当社の高圧水素タンクはトヨタ自動車の燃料電池車であるMIRAIに搭載されています。2022年からは商用トラック向けの大型タンク、2024年にはポータブル水素カートリッジ向けのタンクも開発。モビリティの枠組みにとらわれることなく、新たな製品開発に挑戦し続けます。

シートベルトとエアバッグを一体化した
「ラップエアバッグ」の開発

このエアバッグはシートベルトに内蔵されたバッグが乗員の大腿部の上で開くことで、乗員の大腿部と上半身でエアバッグを挟み、頭がひざに衝突することを防ぐ製品で、現在、開発を進めています。今後の自動運転車の普及を見据えた際に、乗員姿勢が多様化することが予想されますが、この製品により、自動運転中の車内で後ろを向いたり作業をしたりしながらの移動も可能になるほか、コックピットの設計自由度も高まり、広く快適な車室空間の提供にも繋がります。