Interviews

想いを伝え合えば、
水素社会の答えは
見つかる。

M.I
FCEV企画・開発部
2020年入社(新卒)

Profile

大学では機械工学を専攻し、製図の基礎や構造設計を学ぶ一方で、接客のアルバイトに4年間従事した。この経験から、相手に合わせた対応力を身につけたという。豊田合成を志望したきっかけは、地元・いなべ市に工場ができるという話を耳にしたこと。そして、今後期待されている新技術「水素タンク」の生産に携われる点にも惹かれて入社を決めた。現在はFCEV*企画・開発部に所属し、水素タンクの生産工程の検討や設備設計を担当している。 *燃料電池車。

Memorable Work
記憶に残っている仕事

一番記憶に残っている仕事は、「初めて量産準備を任されたプロジェクト」です。それまでは先輩のそばで指導を受ける立場であったため、自分が主担当となることに不安を感じ、なおかつ知識もないなかでどう進めていけばよいのか迷ったことを覚えています。また、プロジェクトへの参加当初は周囲に対して壁を作っていたようにも思います。「自分自身でなんとかしなければならない」と思い込んでしまい、質問すらためらってしまっていたのです。しかし、生産工程は私一人で完結するものではありません。実際に設備を用意する方々や、現場で作業をする皆さんとの共同作業です。そのことに気づいた私は、「聞かないと進められない」と決心して、周囲に積極的に質問をしたり、協力を依頼したりすることを心がけるようにしました。

プロジェクトを進めるなかで、「あるブロックの作業効率が著しく悪い」という課題に直面した際も、たまたま現場を訪れていた製造技術部門の方に相談することで解決しました。「困っているんですが、アイデアが浮かびません」と素直に質問したところ、親身になって相談に乗ってくださり、アイデアをくださったことに加え、実際に治具*を作っていただきました。単にアイデアを得られるというだけでなく、もらったアイデアをもとに設計を行うことで後工程での説明が短くなるといったメリットがあると知り、大いに学びを得たことを覚えています。こうした経験を通して知ったのは、仕事で一番大切なのは「人との関わり方」だということ。大学時代の知識をもとに自分だけで考えるよりも、普段から会話をして相談できる関係性を築いておき、実際に仕事で関わる場面でも周囲を巻き込んで一緒に考えてもらえることが、仕事において非常に重要なのだと考えるようになりました。 *加工や組み立ての際に部品を固定したり、位置決めをしたりする補助工具。

この仕事で得た成長や学び

この案件より前は、挨拶を交わす程度で、皆さんとじっくり会話をすることも少なかったように思います。今では人柄も分かるようになり、他部門への依頼であってもうまく巻き込んでいける関係性を築けていると実感しています。周囲を巻き込む際に大切なのが、「背景や理由も伝えること」です。ただお願いするのではなく、自ら考えた上で、不足している部分を補ってもらうように力を借りることが大切です。そうすれば、当社の皆さんはいつでも相談に乗ってくれます。

Q&A
気になる質問

仕事のやりがいは何ですか?

私がやりがいを感じるのは「未来の仕事に携われること」です。豊田合成で働いていると、グリーンエネルギーに関する製品開発など、新しい分野に携われている実感があります。生産技術部門は製造工程を作ることが仕事ですが、たとえば他部署とも連携をして生産ラインを立ち上げて完成した水素タンクが搭載されている燃料電池車を目にしたときには、自分の仕事が未来につながってことを実感でき、とてもうれしく思います。

豊田合成の魅力を教えて下さい

当社の魅力は、海外で働く機会の多さではないかと思います。同期でも海外育成出向に行った人は数多くいます。私はまだ経験していませんが、今後さらに経験を増やし、仕事の幅を広げるために、国内外問わず活躍できるようになっていきたいです。その他にも、自分の仕事が環境分野への貢献にダイレクトにつながることや、自らの貢献を自動車という目に見える形で実感できることも、当社で働くことの魅力かもしれません。

これからの夢を教えて下さい

水素という分野は、まだ発展途中の世界です。今後さらに水素社会が進んでいき、日常生活のなかで自分が携わった製品を目にする機会が増えていけばうれしいです。そのためには、水素ステーションの整備や燃料自動車の低コストなど技術的な課題がまだまだあります。私自身も、今後さらに設備設計から条件設定まで実施できる工程を増やし、いつも助けてくれる皆さんが働きやすくなるようにも努めながら、豊田合成の一員として水素分野の技術発展に携わり、水素社会を推進していきたいです。

Comments from Colleagues

同僚からのコメント

M.Iさんが入社した際、私はOJTを担当しました。私自身も初めてのOJT経験でしたが、一緒に成長した貴重な時間でした。その後、私がチーム間のローテーションで移動した際には私の担当工程を引き継ぎ、不具合対応を中心に成果を挙げてくれ、現在も同じチームで水素タンクの検査工程を推進してくれています。M.Iさんの優れたコミュニケーション能力には、いつも感心しています。どんな相手とも自然に距離を縮め、協力を引き出す姿勢は、プロジェクトに欠かせない大きな原動力です。また、冷静沈着な判断力と技術者としての確かな検証・解析力、そして課題解決能力にも優れていると感じます。今後も工程改善や新規プロジェクトへの提案や、若手社員や新人への指導にも力を注ぎ、さらに大きな仕事に取り組んでいってくれることを願っています。