お客様との関わり
「お客様第一」「品質第一」で、製品・サービスと企業としての質を向上させる取り組みを進めています。
グローバル統一の品質保証
品質保証へのこだわり
品質基本方針のもと、「お客様第一」「品質第一」に向け、開発から生産まで一貫して品質を保証しています。
品質保証システムについては、国際規格ISO9001/IATF16949の認証を取得し、品質マネジメントシステムを確立するとともに「品質システムグローバルスタンダード※1」を共通ルールとしてグループ全社で品質保証の強化に努めています。また、企画~設計~生産までの各プロセスの完成度をチェックする「初期管理システム」を用いて新製品の品質を確実につくりこみ、お客様の期待に応える品質を追求しています。
- ※1 豊田合成グループにおける品質向上のノウハウやルールを盛り込んだもの
■初期管理システムによるゲート管理
TQM活動による企業体質の強化
TQM※2の基本理念に基づき、「品質・仕事の質」「人と組織の活力」を高め、柔軟で強靭な企業体質をつくるTQM 活動を全社を挙げて推進しています。「職場マネジメント改善活動」「小集団活動」など従来からの改善活動に加え、“変化を先取りして仕事のやり方を変える”ことをコンセプトとした「新TQM の理念」を構築し、新しいTQM 活動を順次展開していきます。
- ※2 Total Quality Management
■TQM活動
階 層 | 実 施 事 項 |
---|---|
管理職 | 職場マネジメント改善活動 |
事技職 | 小集団活動(グループ改善活動) SQC※3/AI※4実践力向上活動(技術系)
|
技能職 | 小集団活動(QCサークル活動) |
将来の事業・環境変化に向けた人材育成
サプライヤー・海外拠点を含む豊田合成グループのメンバー全員が「お客様第一」「品質第一」で考え・行動できるマインド醸成する場として「品質学習館」を設立しました。自社の品質の歴史やTG Spiritを実践した品質改善の事例に加え、未来へ向けた取り組みを繰り返し学ぶ場として活用しています。
また、毎年11月の「グローバル品質月間」を通じて一人ひとりが持ち場・立場で「考動宣言」を実施し、自身の行動を振り返る機会を定期的に設けることで、「お客様第一」のマインド定着化を図っています。
データ解析スキルを持った人材の育成
昨今のビッグデータの活用やDXの急速な拡大により、データ解析力は必須のスキルとなっています。統計的品質管理(SQC)や機械学習手法(ML)を利活用できる人材の実践教育を産学連携※5も含め、強化しています。
- ※5 滋賀大学やトヨタグループ有識者が講師を担当
品質のマインド醸成に向けた「品質学習館」の設立
仕入先様・海外拠点を含むTGグループのメンバー全員が品質を繰り返し学び、 「お客様第一」「品質第一」で考え・行動できるマインドを醸成する場として「品質学習館」を設立しました。
過去の不具合事例の伝承に加え、品質を大切にしてきた自社の歴史や、TG Spiritを実践した品質改善の事例、未来へ向けた取り組みなどを展示しています。
第7回「中国地域TQM大会」を開催
中国では、コロナからの回復が比較的早かったこともあり、2020年(第6回)はオンライン形式、2021年(第7回)は張家港地区にてリアル形式で、小集団活動の大会を継続して実施しています。
2021年(第7回)からは、事技系の小集団活動を新たに加え、技能系と事技系とに分けて2日間で開催。「2025年全員参加」達成を目標に、大会を通じた拠点間の相互研鑽を通じて、地域全体の活動のレベルアップおよび活動の裾野拡大に取り組んでいます。
製造品質確保と絶え間ない改善活動
世界のお客様に安心・安全な製品をお届けできるよう、クルマの基本性能(走る・曲がる・止まる)や安全に直結する保安部品の生産工程を中心に自工程完結※6を進めています。また、保安部品の生産工程に対しては認定監査員による監査・改善を行っています。
- ※6 「品質は工程でつくり込む」を理念とし、不具合品をつくらない、流さないようにすること
「品質安心宣言活動」の継続
継続的に改善ができる職場風土の醸成と、変化に強い製造現場づくりを狙いに、2012年より「品質安心宣言活動」を継続して実施しています。「人づくり」「工程づくり」「再発防止」の3つの切り口で課題を明確にして改善を進め、目標達成できた段階で、係長が社長に対し現地現物で「安心宣言」を行っています。グローバルでお客様の信頼を得られる品質を目指し、豊田合成グループ全員参加で一丸となって本活動を進めています。
お客様ニーズに即した営業活動
営業部門を中心に、世界のお客様と良好な関係を築きながら、多様なご要望に応え、販売を促進・拡大しています。お客様のニーズ・困りごとや、その他のステークホルダーからの幅広いご意見などを各地域の営業が定期的に情報交換・検討の上、技術部門など社内の関係部署と連携。ニーズに即した開発案を提示し、満足いただける製品の提供に努めています。