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2018年07月02日

豊田合成とイービーエム社、「e-Rubber」を用いた 医療シミュレータ「SupeR BEAT」のプロトタイプを開発

豊田合成株式会社(本社:愛知県清須市、社長:宮﨑 直樹)とイービーエム株式会社※1(本社:東京都大田区、社長:朴 栄光、以下EBM社)は、電気で機能する人工筋肉「e-Rubber※2」を用いて心臓の鼓動を極めて正確に再現できる手術訓練シミュレータ「SupeR BEAT」のプロトタイプを開発しました。

医療現場では手術の高度化に伴い安全性の確保がますます重要になっており、特に心臓血管外科専門医制度ではシミュレータ等によるトレーニングが義務化されるなど、手術訓練シミュレータの需要が急速に高まっています。こうした背景から、当社とEBM社は外科手術技能の効率的な向上に貢献するシミュレータの開発・普及に向けて2017年11月から協働しています。

EBM社の現行品「BEAT」では心臓の動きを模擬するのに形状記憶合金の熱による伸縮を用いていましたが、ハイエンド版となる「SupeR BEAT」は、電気のオン・オフに速やかに反応して伸縮する「e-Rubber」を活用。不整脈による複雑な拍動パターンや幼児の早い拍動数など様々な状況を想定して細かな動作調整が可能で、より実際の手術に近い環境が再現できます。

6月30日にはEBMふくしま製造開発センター「FIST」(福島市)で心臓外科医26名が参加して行われた研修会の中で、「SupeR BEAT」を使った冠動脈バイパス手術の模擬訓練が行われ、執刀した横山斉教授(福島県立医科大学)から高く評価いただきました。

当社とEBM社は「SupeR BEAT」の2019年秋の販売開始を目指し、更なる性能アップを図っていきます。

 

心臓手術訓練シミュレータ
「SupeR BEAT」(プロトタイプ)

※1早稲田大学発のスタートアップ(2006年大田区創業)。心臓外科領域を中心に、シミュレータの開発、トレーニングシステムの構築を国内外で手がける。主な製品である冠動脈バイパス手術訓練シミュレータ「BEAT」(ビート)、「YOUCAN」(ヨウカン)は、国内の心臓血管外科施設の約7割で導入、米国・欧州・アジア諸国への販売実績も持つ。自社の手術トレーニングセンター「FIST」を中心に、手術実技トレーニングの国際標準化を目指して、ハードとソフトの両面から医師たちと緊密に連携し開発を進めている。

※2電気と力で機能する次世代ゴム。NEDOプロジェクトで採択を受け、「ソフトアクチュエータ」「ソフトセンサ」を開発中。超分子材料(スライドリング マテリアル)の活用により、従来の誘電アクチュエータでは困難だった高耐久・低損失(低ヒステリシスロス)といった性能を実現している。

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