戦評

地元沖縄での開幕戦で琉球コラソンファンが盛り上がりを見せるなか、ブルーファルコンのスローオフにより、試合がスタート。その最初の攻撃でセットプレーからのNo.7桶谷選手のスカイプレーにより、先取点を奪うことに成功する。ここから一気に突き放したいところであったが、開幕戦の緊張からか、オフェンスでのミスやディフェンスでの警告でなかなかリズムに乗れず一進一退の攻防が続く。さらに、17分にNo.13今村選手が2分間退場となり、一人少ない状況での戦いを強いられる。このピンチを救ったのが、今年新加入のゴールキーパー、No.12藤田選手。相手のノーマークシュートに対しナイスセーブを連発し、 相手に得点を与えない。すると、つられるようにDFシステムも機能しだし、「ディフェンスからすばやい速攻」のブルーファルコンらしさが出てくる。No.7桶谷選手のサイドシュート、No.10森光選手の速攻、No.15芳仲選手のロングシュートにより連続得点を重ね、12対8の4点リードを奪う。ここでたまらずコラソンはタイムアウトを請求し、流れを変えようと試みたが、その後もブルーファルコンディフェンスは集中を切らさず攻撃をしのぐ。前半ラスト20秒のタイムアウト後、No.13今村選手のカットインシュートが決まり、13対8の5点差リードで前半を終えた。
　ハーフタイムで畠中ヘッドコーチを中心に皆で勝負所を再確認し、開幕戦勝利へ気持ちをひとつに後半戦に挑んだブルーファルコン。
　しかし、後半開始にイージーミスを繰り返し、後半の先取点を奪われ、そこから連続得点を許した。ブルーファルコンもNo.9中島、No.6大橋の速攻により反撃するが、その直後相手のスローオフを妨害したとの判定を受け、No.6大橋は2分間退場に。これを機に、コラソンはペースをつかみ、怒涛の攻撃をみせる。18分過ぎにはついに18対18の同点とされ、ブルーファルコンがシュートを決めきれない間に18対20と2点ビハインドの展開となる。
　昨年までならこのまま立直しの効かないところであったが、キャプテンNo.14中村選手を中心にディフェンスで踏ん張り、残り30秒のところでNo.9 中島選手がシュートをねじ込み同点とする。焦って、最後の攻撃を
仕掛けてくるコラソン選手のパスをNo.14中村選手が執念でカットし、相手ゴールまでボールを運んだが、ここでゲームセット。
開幕戦勝利とはならなかったが、新人選手の活躍、そして粘り強い戦い方で、引き分けに持ち込むことができた。

戦評

湧永のスローオフで試合スタート。相手のパス回しから、ノーマークになったサイドにボールが回り、サイドシュートにより湧永が先制。ブルーファルコンはＮｏ.９中島のゲームコントロールから、Ｎｏ.７桶谷のサイドシュートで応戦。ここから、ブルーファルコンらしいスピードプレイにもっていくが、相手ディフェンスに阻まれ、なかなか得点を決められないうちに１対６とされてしまう。ようやくＮｏ.１０森光のサイドシュートが決まると、ルーキーＮｏ.２榊原の日本リーグ初得点がうまれる。しかし、湧永得意のスローペースな試合展開に持ち込まれると、自らのミス等で、相手に速攻を仕掛けられる。ここで、先週のコラソン戦でも大活躍したＮｏ.１２ゴールキーパー藤田が相手シュートを好セーブするとＮｏ.１５芳仲得意のロングシュート、Ｎｏ.１４中村＆Ｎｏ.１３今村の日本代表コンビのプレーで連続得点を奪い点差を４点差とした。ところが、湧永の火がついたかのような怒涛の反撃に合い、５対１２とされてしまう。ブルーファルコンはたまらずタイムアウトを請求し、リズムを変えようと試みたが流れは湧永のままで更に１０点差まで得点差が広がる。しかしコラソン戦同様、昨年とは違い常に前を狙う姿勢を見せ、２０分には、Ｎｏ.７桶谷、Ｎｏ.１３今村、Ｎｏ.９中島らによる連続得点を重ね１７対９とし、得点差を縮める。ラスト３分、湧永のタイムアウト後も、Ｎｏ.７桶谷のサイドシュートを決めると前半ラスト３０秒には相手選手のミスを誘いラストワンプレーのチャンスを得る。これを、コントロールタワーＮｏ.９中島を中心としたコンビプレーからＮｏ.７桶谷Ｎｏ.１３今村による見事なスカイプレーを決め、１８対１１で前半を折り返した。
　前半をいいムードで終え、ここから反撃開始と生きたいところであったが、後半立ち上がりにミスを重ねると、湧永製薬に確実に速攻を決められ、リードを広げられてしまう。ブルーファルコンもＮｏ.１０森光、Ｎｏ.７桶谷、Ｎｏ.１４中村、Ｎｏ.５黒木で応戦するも、なかなか点差は詰まらない。全員の力で必死に立ち向かい、なんとか２０分過ぎまで点差をキープ。相手の小気味よい攻撃に思わず退場者をだすと、点差が広がってしまったが、Ｎｏ.１５芳仲が豪快にロングシュートを決めるなどして最後まで食い下がり、最終的には２３対３９で試合を終えた。
　

昨年の上位チームを相手に、Ｎｏ.７桶谷が７得点の活躍を見せ、若手の黒木もしっかり結果を残すなどし、成長を感じさせた。次節のホーム大会では、全員一丸で今季初勝利を飾りたい。

戦評

新結成されたの大応援団を中心に盛り上がりを見せる中、北陸電力のスローオフで試合がスタート。緊張を打ち破ったのはNo.14 中村主将。いきなりのパスカットから速攻を決め、チームに先制点をもたらすととも試合前に表彰のあった日本リーグ連続試合得点記録を更新する。ブルーファルコンのアグレッシブなディフェンスにイエローカードが出されるも、その気迫に相手はミスを重ね、10分過ぎには4対1と上々の立ち上がりとなった。
　その後、攻撃でのミスからディフェンスのリズムも崩し、No.7桶谷が2分間の退場となると北陸電力にそのスキをつかれ同点、さらには逆転を許す展開となる。ここで踏ん張りを見せたのはNo.12ゴールキーパーの藤田。度重なる決定機に驚異のキーピングでチームを盛り立てると、一点ビハインドで何とか前半を持ちこたえた。
　なかなかテンポの上がらない試合展開であったが、試合終了まで走り抜くことを誓い合いハーフタイムを過ごした。
　後半立ち上がり、激しいディフェンスから速攻の応酬が続いたが一進一退の攻防が続いた。6分、No.10森光の速攻に思わず反則を犯した相手選手が2分間退場となる。これにより獲得したペナルティースローを確実に決めると同点に追いつき、ここから試合が動くかに見えたが、北陸電力も意地をみせリードを奪えない。
　それでも、12分にはNo.13今村がようやくこの試合初得点を決めると、立て続けにもう一本きめ、エースが目を覚ます。しかし相手も連続得点で反撃し、更にブルーファルコンに退場者がでたところで最大のピンチかと思われたが、北陸電力に不正交代のミスがあり、ここをなんとか持ちこたえた。
　ここからは両者の勝利への思いがぶつかり合い激戦となる。No.7桶谷のサイドシュート、No.13今村のロングシュートが突き刺さると、ディフェンスも全員で相手を押し返す。
残り4分で、No.10森光のサイドシュートで一点差とすると、No.9中島がついに同点ゴールを沈める。ラストワンプレーで逆転を狙ったが、惜しくもゴールを捕らえきれず深いため息の中、タイムアップ。
　選手にとっては悔しい引き分けとなったが、大きな声援に包まれた会場に今後の希望が膨らんだ。

戦評

ブルーファルコンのスローオフで試合開始。両者機動力の溢れるディフェンスでペースを掴みにかかるなか、No.3原が体をはったプレーで大同のエースNo.20ペク（韓国代表）を食い止める。
　試合開始から3分以上こう着状態がつづいたが、大同がサイドシュートで先制点を取る。ブルーファルコンはすかさずNo.15芳仲がカットインシュートを決め同点とすると、ここから試合が動き出し点の取り合いとなる。一進一退の攻防から流れを掴んだのは大同。集中したディフェンスから一瞬のスキを逃さない速攻を繰り出してくるとたちまち5-15とされてしまう。たまらずブルーファルコンはタイムアウトをとり、反撃のチャンスを伺う。その直後、No.15芳仲のロングシュートが決まるも大同の堅いディフェンスを崩すまでには至らず、9対29で前半を終える。
　思わぬ大差に重苦しさが漂ったが、ハーフタイムには畠中ヘッドコーチのゲキが飛び、後半に向け、もう一度気合を入れ直す選手達。
　すると、後半は開始からオフェンス、ディフェンス共に力強さを取り戻す。ディフェンスに粘りがでてくると、持ち味の速攻も出始め、ブルーファルコンらしさを発揮し、王者・大同に対し、互角の戦いを演じる。大同の早いパス回しからディフェンスを切り崩される場面もあったが、No.13エース今村がロングシュートを豪快に決めるなどして対抗する。さらにはNo.7桶谷のサイドシュート、No.13今村のカットインシュート、途中出場のNo.18米本の速攻が決まる。前半背負った点差をつめることは出来なかったが、最後の最後まで全員で走り続けたブルーファルコン。最終的には24対48という悔しい結果になったが、光るプレーも随所に見受けられた。
　次節も上位の大崎電気との戦いになるが、大同同様の実力者を相手にいかに自分達のペースで試合運びが出来るかが勝負のカギとなりそうだ。

戦評

大崎電気のスローオフで前半スタート。
全日本にも名を連ねるプロ選手を多数擁する大崎電気の多彩なボール回しから、開始早々ノーマークチャンスを作られてしまうが、ここで序盤戦大活躍だったNo.１２藤田がナイスセーブで中盤戦も好調さをうかがわせる。ここから勢いに乗りたいところでNo.９中島のゲームメイクからNo.１３エース今村へと繋ぐ。ロングシュートが決まりブルーファルコンが好スタートをきったかに見えたが、大崎もすぐさま取り返す。
ブルーファルコンはその後ノーマークチャンスを何度か作り出すも、大崎電気GKに阻まれてしまうと、いつものブルーファルコンらしい守って速攻の形にもっていけず厳しい展開になってしまう。
３－９になったところで、ブルーファルコンは、たまらずタイムアウトを請求。
タイムアウト後は、ブルーファルコンの積極的な機動力あふれるディフェンスに大崎電気が攻め倦む場面もあったが、チャンスを確実に決められてしまう歯がゆいシーンが続いた。
　なんとか自分たちの展開に持ち込みたいブルーファルコンはスケールの大きな相手ディフェンスに対し、スピーディーなパス回しで揺さぶりをかけ、ハイテンポなゲーム展開に持ち込む。オフェンス、ディフェンス共に積極性が増し全員でパスを回し、No.１０森光、No.１８米本がサイドシュートを決めブルーファルコンらしい動きも出始めたが、前半を９－１７で折り返すこととなった。
後半スタートから前半の点差を縮めるべく、速攻で押すブルーファルコン。対する大崎電気も勢いのある、ディフェンスを見せ一歩も譲らない。先にペースを掴んだのは、またしても大崎電気。ブルーファルコンのミスを速攻へと繋ぎ、１０－２１と点差を広げられてしまい序盤は苦しい展開。
　しかし、リードしている大崎電気もブルーファルコンの素早いパス回しにいらだち始めると、ラフプレーで退場者を出す。このチャンスで一気に差を縮めたいブルーファルコンは高い位置から、積極的なプレスディフェンスを仕掛けるも大崎電気の落ち着いた試合運びによりなかなか思いとおりの展開にならない。
もう一度流れを引き寄せたいブルーファルコンだったが、大崎電気に傾いた流れを最後まで取り戻すことが出来ず、終始、大崎電気のペースの試合展開となり、最終スコアを１８－４３と大きく差をつけられ、タイムアップとなった。

戦評

前半、トヨタ紡織九州のスローオフでスタート。
トヨタ紡織九州のサイドシュートによる得点で、試合が動き出した。
直後の攻撃で、No.13エース今村がロングシュートを狙うも、相手GKに阻まれ、トヨタ紡織九州に好スタートを切られた形となった。しかし、ブルーファルコンもディフェンスで全員が足を動かしチームのキーワードとしている、「連動性」が機能し、No.9中島が相手のパスコースを先読みしボールカットから速攻による得点を決め一進一退の攻防となった。
ここから、ブルーファルコンとしては、機能しているディフェンスから速攻へと流れをつかみたいところだったが、なかなか得点することが出来ず、セットオフェンスでもトヨタ紡織の変則ディフェンスを崩すことが出来ず、相手に速攻から確率の高いシュートにより、に５対８とややリードされてしまう。
ここで本日、先発の２年目GK、No.16藤堂がファインセーブを連発しチームを鼓舞する。
このファインセーブにより、ディフェンスでもより一層足が動き出し、トヨタ紡織九州のセットオフェンスによる得点を阻止した。
得点が伸びず苦しい状態が続いたが、No.14キャプテン中村のパワープレーで７ｍスローを奪うなど、随所にブルーファルコンらしい場面を見せ、９－１６で前半を折り返す。
後半、トヨタ紡織九州に傾いた流れを引き寄せるため、果敢に得点を狙うもラストパス、シュートでのミスが続き、逆に点差を広げられてしまう。
ここで、No.2榊原を投入し、ディフェンスシステムを変化させ、トヨタ紡織九州のオフェンスのリズムを崩しにかかるも、トヨタ紡織九州の冷静なセットオフェンスに流れを変えることが出来なかった。
終盤になってから、No.3原、No.7桶谷、No.14中村など得点を奪うも、後半に入ってから、広げられた点差を縮めることが出来ず、２１－４０で敗れた。
ホーム2戦目ということもあり、勝利を飾りたいところだったが、今シーズン好調のトヨタ紡織九州に対し、リズムをつかむことができなかった。
次節は、アウェーでの北陸電力戦。前回の対戦では激戦の末引き分けと終わったが、ここでチーム全員一丸となって初勝利を飾りたい。

戦評

ブルーファルコン、北陸電力、両チームとも今季初勝利をかけた試合がスタート。
コンパクトかつ機動力溢れるディフェンスで相手のミスを誘い、No.９中島のロングパスからフリーになったNo.１４中村へパスが通りブルーファルコンが先制するも北陸電力もすかさず同点とすると一進一退の攻防が続いた。ゆっくりとした試合展開にリズムのつかめないブルーファルコンはディフェンスでマークミスが生じ、２－５と北陸電力にリードを許す展開となる。その後も思うような試合展開に持ち込めず、前半16分にタイムアウトを請求。
ここで、選手兼任のNo.２１畠中ヘッドコーチが満を持して今季初のコートに立った。
すると、ブルーファルコンは本来のアグレッシブなディフェンスを取り戻す。それでも試合巧者の北陸電力に対しなかなか点差を縮めることができなかったが、前半２９分北陸電力に退場者が出ると、このチャンスにNo.１３エース今村が２連続得点をあげ、８－１１と点差を詰め、後半に逆転のチャンスを残し前半を折り返す。
課題としていた後半立ち上がり、ブルーファルコンは抜群の集中力を見せる。前半以上の機動力にアグレッシブさが加わり、ディフェンスからスピーディーな速攻へと繋ぎ１２－１２と一気に同点とする。
その後も一度掴んだ流れを放すことなく、後半中盤までブルーファルコンペースが続き、ディフェンスでは相手に攻めさせない力強さでシュートチャンスを作らせない。オフェンスではNo.１３エース今村、No.１４中村主将らが得点を重ね、完全に試合の主導権を握り試合を支配した。
試合終了まで闘争心もパフォーマンスも衰えなかったブルーファルコン。試合終了のホイッスルが鳴ると、念願の今季初勝利にチーム全員の笑顔がはじけた。
後半30分を通して集中力が持続させ相手にペースを握らせず、相手の得点をわずか６点に押えたディフェンス。そして何といっても前半途中から登場した、No.２１畠中ヘッドコーチの活躍。自らも得点を重ねると同時に気迫に満ちたプレーでチームを鼓舞し、No.１３エース今村の９得点を引き出した。
チーム全員で得た勝利の喜びを次はホームのトヨタ車体戦でも味わいたい。

戦評

前半、ブルーファルコンのスローオフでスタート。
スタートから前節の北陸電力戦のような躍動的なディフェンスをしたいところであったが、日本リーグ屈指のフィジカルを持つトヨタ車体の前になかなかペースをつかめないまま、０－４と出だしからトヨタ車体にペースを握られてしまう。
ブルーファルコンは、早めにペースを掴むためタイムアウトを請求。ここからNo.９中島、No.１３今村、No.１５芳仲によるバックプレーヤー陣にスピードが出始め、その展開から、No.９中島が相手の隙をつく技ありのシュートを決め反撃を開始する。
ディフェンスも機能しはじめ、力強さも出てきたが、フィジカルを武器とするトヨタ車体の前にあと少しのところでシュートを決められてしまい主導権は依然トヨタ車体。
１６分過ぎには４－１０とされるも、オフェンスではひるむ事無くトヨタ車体を攻め続け、リズムが出てきたところでNo.２１畠中からNo.１４中村に絶妙なパスが通り、得点を決める。息の合ったコンビプレーに会場が盛り上がったところでトヨタ車体はタイムアウトをとり、立て直しをはかる。だがその後もディフェンスで相手のミスを誘い、No.１５芳仲が豪快なロングシュートを決め、ブルーファルコンはさらに勢いづく。
ディフェンス、オフェンスともに運動量が増し、No.７桶谷等による得点、ゴールキーパーNo.１２藤田のファインセーブも飛び出し、前半を１０－１６で折り返し、北陸電力戦のように逆転のチャンスを残した。
ブルーファルコンは、後半からメンバーを入れ替え、No.２榊原、No.３原、No.１８米本をディフェンスメンバーに加え、さらに機動力あふれるディフェンスしかけようとするも、日本代表に名を連ねる、トヨタ車体 門山選手にロングシュートを決められてしまう。
ブルーファルコンは、No.１３エース今村のシュートで応戦し、怪我を抱えながら出場のNo.12藤田に替えNo.1大立を投入し流れを変えようと試みるも、トヨタ車体の点差は縮まらない。
この状況を打開するため、得意のハイペースな展開にもっていき、徐々にペースを掴む。No.９中島、No.１８米本の速攻が決まり１６－２５とする。このハイペースな展開にトヨタ車体は堪らずタイムアウトを請求するもその後もペースを握り続け、No.３原、No.１０森光、No.１３今村等の得点で徐々に点差を縮めていき、２０－２８とする。
トヨタ車体は、ブルーファルコンの高確率シュートに対し、日本代表の坪根選手を投入するも、この日好調のNo.１０森光がシュートを決めるなど完全にブルーファルコンのペースで試合は進んだ。
２４－３０と６点差まで追い上げたところでゲームセットとなったが、後半は互角の戦いを演じただけに序盤の連続失点が悔やまれた。

戦評

前半、大同特殊鋼のスローオフでスタート。本来の高い位置からのプレスディフェンスではなく、相手エースにマンツーマンディフェンスをつける変則的なディフェンスシステムを組み、No.２榊原、No.３原をスタメンで起用するとこれが見事に機能する。大同特殊鋼は、これに対応しきれず得点を奪うことができない。ターンオーバーからセットプレーの展開でNo.１０森光がサイドシュートで先制点を奪い、好スタートを切った。
その後も、ブルーファルコンの変則ディフェンスがうまく機能し、大同特殊鋼オフェンスにリズムを掴ませない。オフェンスではNo.１３エース今村の連続得点やNo.１５芳仲の豪快なロングシュートが決まり、現在リーグ戦首位の大同特殊鋼に対して中盤まで互角の試合展開を繰り広げる。
　大同もディフェンスからの速攻で点差を詰め、１８分過ぎに６対６とされると、更にリードを奪われてしまったが、No.１０森光らの得点により２点を返し踏みとどまる。ここからテンポを上げ逆転を狙いにいくもミスプレーから大同特殊鋼に逆速攻を許し８対１２とされる。更に速攻でリズムを掴んだ大同特殊鋼ペースとなると９対１７と前半を折り返す。
　後半からNo.２原に替えNo.１８米本を投入し、前半同様に、変則ディフェンスで臨んだ。しかし、大同特殊鋼も後半からオフェンスを修正し、サイドシュートなどで得点を重ね、１１－２１と大同特殊鋼が一気に試合の主導権を握る。
　ここでブルーファルコンはカンフル剤としてNo.６大橋を投入。この起用に奮起し、速攻からのロングシュート、セットプレーからのカットイン、そしてNo.１４中村へポストパスを通すなど流れを引き寄せる好プレーを見せ、チームに活気をよみがえらせる。
　ディフェンスでは、従来の１・２・３ディフェンスへとシステムを変更し大同特殊鋼のセットオフェンスを封鎖していたが、攻撃でのミスを大同特殊鋼に拾われ速攻での得点を重ねられると、最終的には１９－４０で敗れた。
　敗れはしたものの、「成長」、「課題」の両方が見えた試合だった。その課題を修正し、次節の絶対に負けられない琉球コラソンとの対決では、チーム一丸となって必ず勝利を掴む。
　また、今シーズン初のベンチ入りを果たした期待の左腕No.20前田もコートに立ち、会場の雰囲気を味わった。今後の成長に期待したい。

戦評

両者どうしても「勝利」がほしいこの試合はブルーファルコンのスローオフでスタート。
No.９中島の相手の隙をつく技ありのシュートで先制したブルーファルコンは、一気に流れを掴みNo.７桶谷・No.１３今村・No.１４中村・No.１５芳仲の得点などで前半１１分で７対２とスタートダッシュに成功した。この試合も好セーブを連発していたNo.１２藤田も顔面でセーブし気迫のプレーを見せるも負傷の為いったんベンチに下がると、琉球コラソンに得点を奪われるも藤田の気持ちに応えるかのごとく、チーム一丸となり堅い守りから、こぼれ球を確実にマイボールにし速攻へとつなげる展開に持っていき、１６対１０とする。しかし前半終了間際、イージーミスから失点があり、５点差のリードで前半を折り返すこととなった。
この点差は、開幕戦と同じ点差。先回は後半に追いつかれ同点とされているが、ここで思い出すのは、調子のよかった北陸電力戦やトヨタ車体戦のような後半の集中力。ポジティブシンキングで後半に挑む。
　後半、No.２榊原、No.３原を投入すると前半同様、堅い守りで相手を寄付けない。そして、No.９中島が滞空力を活かしたロングシュートを決め点差を引き離す。さらに琉球コラソンは、ブルーファルコンのスピードに乗ったプレーにたまらずファールをおかしてしまい退場者を出してしまう。この数的優位な状態に、No.７桶谷・No.９中島・No.１４中村等の得点で確実にチャンスをものにした。
　後半１５分No.１３今村の連続カットインで２７対１７とし、この日最大の１０点差としたところで、ここから琉球コラソンも意地を見せるも、No.１５芳仲を中心としたディフェンスで踏ん張ると、No.７桶谷・No.１０森光・No.１４中村らの連続得点でまた１０点差とする。
　終盤にはブルーファルコンは、退場者を出し、琉球コラソンの反撃を許すと３３対２９と点差を縮められたが、今季うれしい２勝目を挙げた。
　チーム一丸となり戦えたことはチームとして大きな収穫となった。そして、この日No.１３今村が１０得点をあげ得点ランキング上位に食い込んだ。
　しかし「イージーミスや終盤の連続失点など課題のもあった。」と選手たちは決して満足はしていない。
さらなる高みを目指し、次節はこの勢いで大崎戦の勝利を目指す。

ＴＧ応援団も今季ホームゲーム初勝利に大貢献！会場で一際目立ったのは会場を響かせる大きな声援でした。門野リーダーの大きな掛け声に会場がひとつになってブルーファルコンに大声援を送り続けました。チーム・応援団・ファンの皆様が三位一体となったことでチームに勝利をもたらしました。

戦評

大崎のスローオフで試合開始。前半１分大崎電気のペナルティースローで先制点を許す。しかしブルーファルコンもNo.１５芳仲のカットインシュートですぐさま取り返し、一進一退の攻防となる。
　前半１０分、７対４と大崎電気にリードをされたところで流れを変えるため、No.２１畠中ヘッドコーチがディフェンスに入りディフェンスに厚みを増す。徐々に足が動き始めると、ディフェンスからの速攻というブルーファルコンの得意な形が出始めリズムをつかむ。これに対し、大崎電気はたまらず反則を犯してしまい、退場者を出してしまう。このチャンスにNo.１４今村のスピードに乗ったカットインなどで連取し、前半２０分同点に追いつく。
　その後、お互い得点チャンスがあるものの両キーパーの好セーブによりお互い均衡した展開となる。前半残り1分で相手にノーマークチャンスを作られるが、No.１２藤田の好セーブが飛び出し、前半を１２対１１と1点差で折り返す。
　後半立ち上がりに大崎電気に得点を許すもNo.９中島のカットイン、No.３原の速攻などでついに逆転。たまらず大崎電気はNo.１４今村にマンツーマンでディフェンスをつけ、揺さぶりをかける。これに対し、オフェンスでミスが出始めると、相手の速攻などで連続失点をしてしまう。ブルーファルコンもたまらずタイムアウトをとるが、傾いた流れを止めることができない。
その後、No.２榊原を入れ、ディフェンスシステムを変更すると、この采配が功を奏し、ディフェンスで流れをつかむ。ここから一気に追い上げたいところだったが、オフェンスでの得点に伸び悩み差を縮めることができないまま試合終了となった。
前半は1点差で折り返したものの、後半の勝負所で相手にペースを握られ、最終的に
１９対３０で敗れた。
ホーム大会最終戦も多くの方が会場に足を運んでくださり、暖かいご声援がチーム全員の胸にしみた。年内のリーグ戦は今回で終了となりますが、来週からの全日本総合選手権、そして、年明けからの残りのリーグ戦では更なる飛躍を誓う。

戦評

今季初スタメンとなったNo.1大立をGKに据え、2010年のブルーファルコンの戦いがスタート。トヨタ紡織九州のスローオフで試合がスタートすると両チームともセットプレーで得点していく。スローな展開で相手を伺う様子は全く無く、序盤から速攻を仕掛けてくる相手に対しブルーファルコンも応戦し、No.９中島、No.１３今村のミドルシュートを中心に得点を重ね７分過ぎには６‐５とリードする。
　中盤No.１２藤田がナイスセーブを連発し今年も好調なところを伺わせ、更にはトヨタ紡織九州には退場者が出たが、このチャンスを生かせず流れをつかめない。
　２点ビハインドとなってしまったところでブルーファルコンはタイムアウトをとりチェックポイントを再確認する。これにより、修正が出来た形ではあったが、フィニッシュで詰めの甘さがでて、なかなか点差は縮まらない。それでも終盤にはNo.１０森光の速攻、No.１５芳仲の力強いDFで盛り返し、１４－１８の４点差で前半を終えた。
　ハーフタイムでもう一度ポイントを確かめ合い、後半での逆転を狙ったブルーファルコンであったが後半もペースの落ちないトヨタ紡織九州のプレスディフェンスの前に自らミスを連発してしまう。
　早めのタイムアウトで立直しをはかるも相手に傾いた流れは変わらない。更にディフェンスの要である芳仲が負傷でベンチに退くと、苦しい状態となったがそれでもNo.２榊原、No.３原、No.６大橋など控えメンバーが奮起してハイペースな展開にも食らいついていく。
　終盤に芳仲がケガの痛みに負けずコートに戻ると、ディフェンスが引き締まりNo.３原、No.７桶谷らの速攻も飛び出したが、点差を埋めることは出来ず２７－３７での敗戦となった。
　２０１０年を勝利でスタートすることはできなかったが、上位チームにもしっかり食いつき課題は明確になっている。勝負所でのプレーの精度に更なる磨きをかけ、今季残り２戦に全力を尽くしたい。

戦評

湧永のスローオフで前半がスタート。ブルーファルコンは最初のセットディフェンスを凌ぐも、湧永のディフェンス隊形に虚をつかれる。高い位置からのプレスディフェンスを想定していたが、今回は長身を生かした０‐６ディフェンスを敷いてきた。ブルーファルコンはスタートダッシュに失敗すると湧永得意のスローペースな展開に持ち込まれる。 中盤すぎまで得点が伸び悩んだが、ケガの痛みをこらえてディフェンス専任で出場する芳仲を中心にディフェンスを立直すとともに守護神No.１２藤田のファインセーブが何度も飛び出し、攻撃陣の奮起を促した。これに鼓舞され、セットオフェンスでコンビプレーからのNo.１４中村の豪快なポストシュートやNo.１３今村の力強いミドルシュートが飛び出し、更にNo.７桶谷、No.１０森光らも得点を重ねたが、序盤の躓きが響き、６－１７で前半を折り返すこととなった。
　ハーフタイムでは長身ディフェンスに対しても積極的にミドルシュートを打込み、ディフェンスを崩すように畠中ヘッドコーチから指示がとび、後半での巻き返しに備えた。後半No.２１畠中/No.１４の華麗なコンビプレーで好スタートをきると、そのままハイテンポの展開に持ち込む。しかし湧永もしっかり応戦し、一進一退の攻防が続いた。しかし、ブルーファルコンは１０分過ぎに退場者を立て続けに出してしまう。このピンチを救ったのはNo.１６藤堂。ペナルティースローやサイドシュートをシャットアウト。気迫のこもったセービングで会場を盛り上げれば、No.９中島もこれに呼応し、湧永ディフェンスをスピードで切り裂きゴールを奪う。試合終盤には地元・鹿児島出身の期待の左腕No.２０前田が出場すると、大声援に後押しされ日本リーグ初得点を決める。後半は１４－１４と互角の勝負であったが、試合序盤に背負った点差を埋めることは出来ず、２０－３１での敗戦となった。今季も残すところわずか１試合となった。最終戦までの1ヶ月間でしっかり勝利のための準備をし、勝ちで今シーズンを締めくくりたい。

戦評

戦評

戦評

戦評

戦評

戦評

ブルーファルコンのスローオフで試合開始。
最初の攻撃では得点を奪えず、東海大のポストシュートで先制点を許すスタートとなった。対するブルーファルコンはNo.15芳仲の打点の高いロングシュートで応戦する。
序盤、東海大のスローペースな試合展開に流れを掴めず東海大がリードする展開となるも前半10分、No.10森光の速攻で同点とする。
ここから流れに乗りたいブルーファルコンだったが、得点が思うように奪えず一進一退の攻防となる。
中盤No.2榊原、No.3原を投入しディフェンスを固め、流れを引き寄せようと試みるが、逆に東海大に速攻などを許し、4点差をつけられる厳しい展開となる。
たまらずここでタイムアウトを請求。修正点を確認しあい、気を引き締めた。
その後ブルーファルコンが徐々に流れを引き寄せて、前半を13対14で折り返した。
後半、力強いディフェンスから得意の速攻を見せはじめ、No.9中島・No.13今村らの得点で逆転に成功。
ここで流れを掴んだブルーファルコンは試合を優位に運ぶ。
No.12藤田の好セーブが飛び出し、さらにセットオフェンスでもNo.7桶谷のサイドシュート、No.14中村のポストシュートなどを含む4連取で完全に試合の主導権を握る。
終盤になると控え選手を投入する余裕もでき、全員出場で29対24と勝利し次の大同戦へつながる試合となった。

戦評

ブルーファルコンのスローオフで試合開始。大同の高く、強いディフェンスの前に得点を奪えず、大同に速攻で先制点を許す。
これに対し、ブルーファルコンも大同ディフェンスの間をかいくぐり、No.9中島・No.13今村のロングシュートなどで応戦。
序盤はNo.12藤田の好セーブもあり、互角の試合展開を繰り広げた。
しかし、ここから相手キーパーの好セーブなどでブルーファルコンの得点が伸び悩むと、大同が多彩なパスワークから得点を重ね、突き放される。
ブルーファルコンはNo.21畠中を投入しディフェンスに高さを取り入れ応戦。
徐々に足が動き出し、ディフェンスで良い流れを作ると、オフェンスでもNo.14中村のポストシュートなどで止まっていた得点が動き出す。
しかし、前半13分、ディフェンスの要No.14中村が退場し、掴みかけた流れは一気に大同へ傾いてしまった。
ここでブルーファルコンはディフェンスシステムを変更し、流れを変えようとするが流れを止めることができず、前半を18対8で折り返した。

後半も大同に先制点を取られ、非常に苦しい立ち上がりとなったが、No.3原が気を吐き、カットインや速攻で得点を重ねると、ブルーファルコンの勢いが取り戻され、一気に点差を7点差まで追い上げた。
その後、No.16藤堂の好セーブなど、必死のディフェンスからの速攻でさらに追い上げを図ったが、地力に優る大同の前に36対21で敗れてしまった。
今年最後の試合ということでNo.1大立・No.4後藤・No.5黒木らを起用し、今後の活躍が期待される内容であったことは今大会の一番の収穫であった。
来年もリーグ戦が控えておりますので、今大会のようにチーム一丸となって勝利を目指していきます。
ご声援、宜しくお願いします。

戦評

戦評

戦評

戦評

戦評

09/4より全日本強化合宿に豊田合成から中村晃己・今村彰伸の2名が選出され、5/6に行われた日韓定期戦2009の14名枠に中村晃己がメンバー入り。前半途中より出場し、2得点を挙げるなど活躍した。
「日本代表が若手プレーヤーの可能性を見出せたことが収穫となった。」と記事にあるが、まさに中村選手の可能性と言い換えても過言ではない。また、出場できなかったものの、試合を観戦した今村選手は日本代表候補の中でも評価が高く、今後の活躍が期待される。
活躍の場を広げるブルーファルコンの精鋭達に今後もご期待ください。