サステナビリティ

執行役員、総務・人事本部長、IT本部長 財津 裕真
執行役員、総務・人事本部長、
IT本部長
財津 裕真

お客様との関わり

産業と技術革新の基盤をつくろうつくる責任 つかう責任

「お客様第一」「品質第一」で、製品・サービスと企業としての質を向上させる取り組みを進めています。

グローバル統一の品質保証

品質基本方針のもと、開発から生産まで一貫して品質を保証しています。全拠点で品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」「IATF16949」の認証を取得。TQM※1の基本理念に基づき、拠点ごとに品質目標を立てて生産を行っています。また品質向上のノウハウやルールを盛り込んだ「品質システムグローバルスタンダード」を用いてグループ全社で品質を確保しています。

  • ※1 品質向上のために“お客様第一”を基本に“絶え間ない改善”と“全員参加” により「品質・仕事の質」や「人と組織の活力」を高める活動(Total Quality Management)

■TQMの基本理念

製造工程での品質確保と品質問題への対応体制

クルマの基本性能(走る・曲がる・止まる)を支え安全に直結する部品(保安部品)の生産工程を中心に自工程完結※2を進めています。世界のお客様から「品質の豊田合成」と評価いただけるよう、全拠点で「品質安心宣言活動」※3を推進。自働化※4による「不良をつくれない・流さない“ 工程づくり”」と、品質に対する感性を高めて「ミスをしない“ 人づくり”」の両輪で品質向上に取り組んでいます。さらに国内外の全工程で専任監査員による監査・改善を行っています。

市場で品質問題が発生した場合は、自動車メーカーからの情報に基づき速やかに原因を調査して、再発防止策を実行できる体制を確立しています。また、原因究明・解決が自社だけでは困難な場合は、テスト車両による検証などに基づく的確な再発防止策を自動車メーカーの品質部門とともに講じ、以降の製品の品質不具合を未然に防止しています。

  • ※2 各工程で品質確保に必要な行動を全て行うことにより、工程内で品質をつくり込み、後工程に不良を流さないようにすること
  • ※3 全員参加による品質改善の取り組みのこと。製造工程の全ての係が「人づくり」と「工程づくり」の両輪で品質改善を実施。目標とする品質を確保できる仕組みができ上がった段階で、各係長が会社トップに対し「安心宣言」を行い、トップ自身が現地現物で監査する
  • ※4 機械設備の異常や、品質の異常、作業遅れなど何らかの異常が生じた際に、機械設備が自ら異常を検知して自動で停止するか、技能員(作業者)自身が停止スイッチを押すかして、ラインを止められるようにすること
TOPICS

品質向上に向けた「品質安心宣言活動」の継続

継続的に改善ができる職場風土の醸成と、強い製造現場づくりをねらいに、2012年から「人づくり」「工程づくり」の両輪で品質向上に向けた活動を行っています。2016年度にはオペレータ目線に立った活動や、各工程の品質レベルに応じた目標を設定し、達成したら次の目標に向かってスパイラルアップする活動を開始しました。係単位で、やりにくい作業や品質不具合を改善し、クレーム「0」が達成できた段階で「安心宣言」し、担当役員が現地で改善内容をチェック。会長や担当役員が製造現場の責任者である係長と握手し「安心宣言」を約束します。

品質向上に向けた「品質安心宣言活動」の継続
TQM活動による企業体質の強化

「お客様第一」を念頭に、全従業員がそれぞれの立場で改善を続けるとともに、「品質・仕事の質」と「人と組織の活力」を向上させるTQM活動をグローバルで進め、当社グループ全体の企業体質を強化しています。2018年は、国内外の優秀な改善活動事例の発表、相互研鑽の場として2回目の「TGグローバル小集団活動大会」を開催しました。

■TQM活動

階 層 実 施 事 項
管理職 職場マネジメント改善
事技職 小集団活動(グループ改善)
SQC※7/QE※8実践力向上(技術系)
  • ※7 SQC:Statistical Quality Control( 統計的品質管理)
  • ※8 QE:Quality Engineering( 品質工学)
技能職 小集団活動(QCサークル)
TOPICS

第2回「グローバル小集団活動大会」を開催

2018年12月、改善活動の優秀事例を発表する「グローバル小集団活動大会」を開催し、役員や国内外グループ会社の代表ら約200名が参加しました。当社は、各職場での自発的な工程改善や業務の効率化を進めるQCサークル活動を1972年から開始し、米州、欧州、アジアなど世界各国の拠点に活動の輪を広げてきました。2016年からは拠点間交流や好事例の共有による活動の活性化をねらい、海外グループ会社や国内関係会社が一堂に会するグローバル小集団活動大会を開催しています。

お客様ニーズに即した営業活動

営業部門を中心に、世界のお客様と良好な関係を築きながら、多様なご要望に応え、販売を促進・拡大しています。お客様のニーズ・困りごとや、その他のステークホルダーからの幅広いご意見などを各地域の営業が定期的に情報交換・検討の上、技術部門など社内の関係部署と連携。ニーズに即した開発案を提示し、満足いただける製品の提供に努めています。

TOPICS

グローバル営業ミーティングを開催

当社の営業本部や、米州・中国・欧州・タイ・インドにある当社グループ会社の営業幹部が日本に集まり、グローバル営業ミーティングを開催しました。地域ごとの課題を踏まえた重点活動について情報共有したほか、世界戦略車の受注活動における地域間の連携に向けた進め方を議論しました。

グローバル営業ミーティングを開催