会員のみなさまへバックナンバー(2016.10)

元気に楽しく! OB仲間で生きがいづくり TGOB会

会員のみなさまへ

みなさまいかがお過ごしでしょうか

 今年の秋は秋雨前線と相次ぐ台風の襲来などで、じめじめと蒸し暑い日が続いていますが、田んぼではいつしかアキアカネが舞い、稲穂も黄金色に実って波打ち、すっかり〝秋〟を感じますね。

 富有柿の収穫にはまだ少々早いようですが――秋と申しますと「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と、小学生の頃に学んだ正岡子規の俳句が頭をよぎります。
法隆寺は聖徳太子が建立したお寺ですが、あの建築物にこそ最大の特徴があり、仏像が状態良く残されていることですね。・・中でも五重の塔は、修学旅行などでOBのみなさま方も見学されたものと存じます。しっかりした基盤と塔の心柱が(地面に立つのではなく)天井から吊るすような軟構造で千三百年の間、幾度となく襲った地震にも終始耐え抜き、崩壊したことがありません。
(その軟構造を参考に、スカイツリーが設計・建築された経緯は有名ですね)
五重の塔を見上げると各階の四つの角=隅木=は、木のくせを上手く抱き合せて組みあげ、最上階まで見事に一直線になっております。そうした点にも飛鳥の工人たちの創意工夫、知恵、感性などの素晴らしさを感得できますね。
余談ですが――五重の塔は本来、人が亡くなった時にたてる木製の塔婆と同じように、お釈迦様の舎利=お骨=を埋めて、その上に立てた塔婆だそうです。

法隆寺の金堂、五重の塔、大講堂などの建物の主要な箇所には樹齢二千年以上のヒノキ(直径2.5m以上)の巨木を四つに縦に割って使用されていますが、千三百年経っても見事保存されているのは、法隆寺の宮大工西岡家が先祖代々棟梁を務め、法隆寺の建物の修理や解体に携わってきたことが大きく寄与していることは間違いありません。――その中でも西岡常一宮大工棟梁は、金堂などのエンタシス柱(柱の真ん中部分の膨らみ)雲斗?、雲肘木を復元するため飛鳥時代の古釘を鋳つぶしてヤリガンナを復元したことで知られていますが、木の表面をヤリガンナで削ることによりどっしりした暖かさと柔らかい線を醸し出すと共に、水をはじき長持ちさせる先人の知恵が見事に活きています。
柱には削った跡が見られます。法隆寺の棟梁には代々受け継がれている「口伝」と言うものがあるそうで、例えば「堂塔の建立には木を買わず山を買え」、「堂塔の木組みは木の癖組」(例えば大量に使う木材はあちこちの木を使わず一か所の木々を使う。木には育った環境で癖があるため南向きに育った木は南側に、北側で育った木は北側に使う)などがありますが、法隆寺を支えた「木」について飛鳥人の「ひらめき」には興味が尽きません。
――神社仏閣をお参りや観光で訪れる際は、先人たちのどんな工夫が施されているかをじっくり観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

同好会の活動
【本社地区】
・旅行会
9月29日(木)今回は南信州にそば打ち体験、フルーツ狩り、馬籠散策に日帰りで出かけました。バス2台、76名の方々が参加しました。
私もそば打ちは初めての体験でしたが、帰宅後〝ざるそば〟にして食してみると大変美味しかったですね。(開催結果につきましての詳細は、別途「ニュースコーナー」にて紹介させて頂きますのでご覧ください)

・ゴルフ同好会
9月13日(火)ベルフラワーカントリークラブで4周年記念(第17回)大会を行いました。参加者は68名でした。
(詳細は「ニュースコーナー」をご覧下さい)


・カラオケ同好会は10月5日(水)に実施しました。また、グラウンドゴルフは10月15日(土)に開催を計画しております。こぞってご参加下さい。

TGOB会総会・懇親会開催日のお知らせ
今年の総会・懇親会は11月4日(金)、森町支部は11月12日(土)に開催いたします。皆様のスケジュールをご調整下さい。

2016年10月
TGOB会 会長 藤井陽一朗