会員のみなさまへ

みなさまいかがお過ごしでしょうか

朝夕、ヒンヤリとした陽気の時節を迎え、柿の実もうっすらと赤みを増してきています。いよいよ行楽の秋到来ですね。各地域でも〝豊年まつり〟などの企画が進められているようです。お孫さんとご一緒に神輿のあとを練り歩き、縁日の屋台での食べ食べ歩きなども大いなるお楽しみのひとつと存じます。
　しかし、これからは一雨ごとに気温が下がって参ります。お風邪をめさぬよう、体調管理に充分ご配慮頂きながら、一層お健やかにお過ごしください。

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さて・・・以前駐在していたインドネシアはイスラム国家です。敬虔なるイスラム教徒の方々は毎日５回、神を讃える「五時の祈り」が義務のひとつになっています。――イシャ（isya、夜８時頃）、スブ（subuh、暁）、ロホル（lohpr、正午）、アサル（asar、午後３時頃）、マグリブ（magrib、日没）・・がそれです。 イスラム（islam）は「五時」の頭文字を一文字づつとって作られた名前だと教えられています。

　イスラム教徒には、男尊女卑と思われる点があります。まずは一夫多妻制で、養う能力のある男は、四人まで奥さんが認められています。女性は頭にジルバブという布を纏い、夫以外の男性には髪を見せません。（ただし、インドネシアでもアチェ州は厳格ですが、同州以外はそれほどではありません）
　
　礼拝場も男女別々です。男女七歳にして席を同じうせず――の言葉通りです。
　そして興味深いことに、一日が０時に始まり２４時に終わるのは世界共通の決まりですが、日が暮れると「ああ今日も終わった」と感じる方が多いのではないでしょうか。
　イスラムの暦では、日没が一日の区切りです。そして・・ 月曜日のマグリブ（日没）の祈りが済むと、曜日は火曜日になります。

――等々、我が国とは特徴の様々異なる社会文化と向き合いながら、十年出向勤務させて頂きましたが、これからもホームページを通して見聞の一端をお伝えできれば幸いと考えている処です。ご感想など、忌憚なくお寄せください。

2017年10月
TGOB会　会長　中村 謙一