会員のみなさまへバックナンバー(2018.5)

芝桜

会員のみなさまへ

みなさまいかがお過ごしでしょうか

 現役各位の格別お待ちかねがGW、しかも今年は9連休でした。私たちOB連は毎日が休日ですが、遠方からのお孫さんのご来訪など、常日頃と異なる楽しさを満喫されたものと存じます。
 わが家はこの春ヨチヨチ園児が誕生しました。毎日涙を見せることなく元気に通園、 いろんなことを覚えて来ますが、朝が早いせいか?帰宅後は眠いネムイと可愛くダダを捏ねております。

 さて今回は――先月号でご紹介した(以前の赴任地)インドネシア〝食事の巻〟の続編です。
 国民の7割が住むジャワ島では日本と同様≪米が主食でおかずを添える≫パターンが基本で、「米の炊き方」も日本と異なりませんので、口にしてとりわけの違和感はありません。
白いご飯をナシ・プティと言い、ナシ・チャンプル(混ぜご飯)、ナシ・クニン(黄色御飯)などがあります。そのナシ・クニンは日本の赤飯のようにお祝いの時に供され、大きな皿の中央にウコンで黄色く色づけされたご飯が円盤状に盛り固めて置かれ、円盤をとり囲むような形にスライスされたトマト・野菜などが彩りを添えております。
セレモニーなどでは、代表者が最初にその黄色のご飯にフォークを入れ、小皿に盛って招待者に振舞いますが、パサパサしていて(日本の)赤飯ほど美味しく感じられるものではありません。
インドネシアは赤道直下の熱帯性気候のため蒸し暑く、食材の傷みによる食中毒を懸念してか、 揚げ物や炒め物が多く食用されています。揚げる・炒めるはゴレンと言い、ココナツ油を用いるのが一般的。ご飯を炒めたものがナシ・ゴレン=焼き物・チャーハン、麺を炒めたものがミ・ ゴレン=焼きそば、鶏を揚げればアヤム・ゴレン=フライドチキンなどといった具合です。
日本では馴染み薄くとも、バナナを揚げたピサン・ゴレンは甘くて美味しいポピュラーなデザート。豆腐を揚げたタフ・ゴレンは日本の豆腐より質感があり、一寸した腹ごしらえ向きです。
 さらに鶏肉・・特にお薦めです。ブロイラーが少なく殆どが地鶏(アヤム・カンプン)で肉が締まって美味しく、また、サテ―と呼ばれる串焼きも胡麻・ピーナッツダレとのコンビネーションが絶妙で結構いけますよ。鶏の串焼きはサテー・アヤム、羊はサテー・カルビン、焼き魚はイカン・バカール。ソトはスープでソト・ブントウトウ=オックステールスープ、ソト・アヤム= 鶏肉スープ等々・・インドネシア各地の食事メニューは多彩を極めております。

基本的にどの料理も箸、ナイフ、フォームなどは用いず、手洗い用ボール(深い鉢)の水で手をそそぎ、右手で食べます。指の汚れを清める一方、少し湿らせることにより指に食材がこびりつかないので食べ易く、当初こそ抵抗も覚えましたが、味がダイレクトに伝わりなかなか風情があります。インドネシアに赴かれましたら、間違っても不浄の左手は用いられませんように!!。

地方の名を冠した料理も色々あり、地方独特の食習慣や味付け、材料等々ユニークな料理が楽しめます。中でもスマトラ中部のパダン料理は最もポピュラーで人気があり、ジャカルタ市内でもよく見かけます。パダン料理は、インド・中近東の影響を受け肉や野菜に香辛料、カレー、唐辛子をふんだんに使った辛い料理が多く、レストランに入ると何も注文しなくとも出来合いの料理が次々と15皿並べられますが、 食べない料理には中途半端に手をつけないこと。勘定は食べた分だけ請求され、手を付けなかった料理は次に入店してきたお客に回されます。

スンダ料理は、生野菜にサンバルをかけてご飯に添えて食べるシンプルな料理。スンダ人はインドネシア人としては珍しく生野菜を好んで食べるため〝ヤギ〟と呼ばれることも。また、魚をバナナの葉に包み、半日かけて骨が柔らかくなるまで蒸す、ペペス・イカンも有名です。

その他健康食品として日本でも有名になった大豆発酵食品(納豆)を乾燥させて揚げたテンペ、野菜サラダをピーナッツ味噌で和えたガドガト。一般的にインドネシア料理は薄味で好みに合わせて塩、胡椒、ケチャップなどの調味料で味付けします。中でも欠かせないのが唐辛子ペーストの調味料サンバルで、インドネシア料理は勿論、中国料理、日本食レストランでも必ずテーブル上に置いてあります。基本ベースは唐辛子に色々な野菜、 香辛料を加え細かく砕いてペースト状にしたものですが、地方・家庭により作り方は入り色々異なり、各家の隠し味になっています。

ティラシ(インドネシアの海老味噌)に唐辛子を磨り潰したサンバル・ティラシは絶品です。食堂などで出される市販のサンバルの色・質感はケチャップに似ており、似通った容器で一緒に出て来ますので間違え易いのが難点ですが、用途は全く同じですので好みに合わせて使用します。卵焼き、ポテトチップなどにもマッチしますし、醤油はケチャップ・アシンと呼ばれ、キッコーマンでも通用いたしますよ。

さあ!GWを間にはさんで家庭菜園も本格的に始動ですね。適度な降雨も期待しながら反面、夏日も予想されております。熱中症に冒されないよう、水分補給もみなさまお忘れないように。

同好会の活動

  • ・ウォーキング同好会 : 4月7日、健保合流ウォークが開催されました。
  • ・グラウンドゴルフ同好会 : 4月14日、第20回大会が開催されました。
  • ・バス旅行同好会 : 4月18~19日、一泊旅行が開催されました。
  • ・カラオケ同好会 : 4月25日、第13回大会を開催されました。
  • ・ボウリング同好会 : 5月8日、第13回大会を開催されます。
  • ・春日工場見学会 : 5月15日に開催されます。
  • ・グラウンドゴルフ同好会 : 5月30日、地域交流大会が開催されます。

概況はOB会ホームページで報告させて頂きます。
ご披見下さいますように。

2018年5月
TGOB会 会長 中村 謙一