1.当社の環境保全活動への取り組み |
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当社は、1993年に「第1次環境取り組みプラン」を策定して以降、1996年 に「第2次環境取り組みプラン」を、2001年に「第3次環境取り組みプラン」を策定し、「取り組みプラン」に基づき、全社をあげて環境保全活動を積極的 に推進しています。具体的には、「環境対応技術・製品の積極的な開発と提案」、「排出物を出さない生産活動の追求」等を進めており、特に後者については、 ・ゼロエミッション(埋立廃棄物:03年度末までにゼロ) ・省エネ (CO2総排出量:05年度末までに90年度比5%低減) ・環境負荷物質の管理・低減 (PRTR対象物質総排出量:05年度末までに98年度比50%低減) など、具体的に目標を持って取り組んでいます。
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2.検出された事業所の名称および所在地 |
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2-1. |
春日工場:西春日井郡春日町大字落合字長畑1番地 |
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2-2. |
稲沢工場:稲沢市北島町米屋境1番地 |
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※ 他の3事業所(平和町、森町、尾西の各工場)については、土壌・地下水は問題ないため、今回、報告していません。 |
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3.春日工場における調査結果と環境保全の取り組み |
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3-1. |
これまでの調査の経緯 1994年11月に「有機塩素系化合物等に係わる土壌・地下水汚染調査・対策暫定指針」が示されたことを受け、当社も有機塩素系化合物を使用していること から、1996年3月から土壌・地下水の調査を開始しました。調査開始以降、環境基準超過はありませんでしたが、1999年12月に初めて、トリクロロエ チレンおよびシス-1,2-ジクロロエチレン(トリクロロエチレンの転換物質)が敷地南側境界で検出されました。その後、1回だけのデータでは信憑性が低 いこともあり、より正確に事実を把握するため、追加調査を実施してきました。 |
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3-2. |
調査結果
物質名 |
測定結果 |
環境基準値 |
対環境基準値 |
トリクロロエチレン |
0.037mg/l |
0.03mg/l |
1.2倍(MAX)[H13.6] |
シス-1,2-ジクロロエチレン |
0.91 mg/l |
0.04mg/l |
22.8倍(MAX)[H12.6] |
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3-3. |
トリクロロエチレンの使用状況 治具等の洗浄、接着剤の希釈溶剤等に使用されていました。
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平均使用量:約1.3t/月、使用期間:72年~98年 なお、1998年度に全工場でトリクロロエチレン等の他全有機塩素系溶剤の使用を取りやめています。 |
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3-4. |
推定原因 トリクロロエチレンを過去使用した経緯より、当工場の可能性もあると推定しています。 |
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3-5. |
工場外への流出防止対策および地下水浄化対策 2000年9月に流出防止のための井戸を設置(敷地南側)し、地下水をくみ上げて浄化しています。浄化方式は、地下水中の塩素系溶剤を揮散分離させ、活性炭で吸着処理する方式です。 |
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4.稲沢工場における調査結果と今後の進め方 |
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4-1. |
これまでの調査の経緯
春日工場と同様に、1996年3月から土壌・地下水の調査を開始しました。調査開始以降、環境基準値を超 えることはありませんでしたが、2000年8月に 初めて、当工場で使用実績のない、トリクロロエチレンおよびシス-1,2-ジクロロエチレン(トリクロロエチレンの転換物質)が敷地内の地下水より検出さ れました。これらの物質については、過去に当工場では使っていなかったこと、これまでにも検出されていないこと、また、1回だけのデータでは信憑性が低い こともあり、より正確に事実を把握するため、追加調査を実施してきました。
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4-2. |
調査結果
物質名 |
測定結果 |
環境基準値 |
対環境基準値 |
トリクロロエチレン |
0.036mg/l |
0.03mg/l |
1.2倍(MAX)[H13.4] |
シス-1,2-ジクロロエチレン |
0.77 mg/l |
0.04mg/l |
19.2倍(MAX)[H13.1] |
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4-3. |
推定原因
特定できていません。
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5.地元への説明 |
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8月28日から9月1日にかけて、事業所周辺の地区代表者に概要説明を実施しました。 |
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6.今後の対応 |
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周辺への影響調査については、行政に委ねるとともに、春日工場内、稲沢工場内については、継続して定期的に測定、監視していきます。 |
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