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2019 70 anniversary

サステナビリティ

環境保全と自然共生社会の構築

従業員一人ひとりが環境意識を持ち環境保全に努めるとともに、自然保護や生物多様性の重要性を認識し、自然共生社会の構築に取り組んでいます。

基本的な考え方

人や地球にやさしい製品、工程づくりに向けて化学物質の選定、管理の強化を図るとともに、国内外の法規制や顧客の基準への対応を確実に実施しています。

環境負荷物質の管理・低減

製品含有化学物質管理

製品含有化学物質の管理を強化するため、国内外の法規制物質、自動車メーカーの自主規制物質に当社独自の規制物質を加えた物質を対象として、管理を行っています。また、欧州REACH 規則※1、欧州RoHS 指令※2の動向を見据え、規制改正後、速やかに対応できる体制を整えています。

さらに各国自動車メーカーからの製品含有化学物質の情報提供要請に対応するため、化学物質をグローバルで一括管理する仕組みの構築とシステム開発を行い日本、中国、タイ、ベトナムなどで活用しています。今後も未展開拠点へ順次導入していきます。

  • ※1 化学物質とその安全な使用・取扱・用途に関する法律
  • ※2 電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限指令
■各地域の化学物質規制
各地域の化学物質規制
  • ※3 自動車用部品・材料などに含まれる環境負荷物質の使用制限指令
  • ※4 ELVの付属書
  • ※5 高懸念物質
環境負荷物質の低減

生産工程では、塗料や離型剤の水系化、塗装工程のコンパクト化、塗着効率の向上などを行い、PRTR※6対象物質やVOC※7を低減しています。

また、VOCの低減事例を現地・現物で情報共有し、低減活動を進めています。

  • ※6 化学物質排出・移動量届出制度(Pollutant Release and Transfer Register)
  • ※7 揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)

■PRTR 対象物質の排出・移動状況

■VOC 排出量・売上高当りVOC 排出量(指数)※8

国内連結

国内連結
  • ※8 売上高当りVOC排出量(指数)は基準年を100とした場合の数値

豊田合成(株)

豊田合成(株)

地域とつなぐ自然共生活動の推進

当社グループは自然保護活動を積極的に行うとともに、自然共生社会の構築に向けて、工場の森づくり、ビオトープづくり、環境教育に取り組んでいます。

また、トヨタグループ、行政、NPO などと連携を図りながら、活動をさらに充実させていきます。

2020年度に向けた中期活動計画

「地球上の命の源泉である水で活動をつなぐ」をスローガンに、生物多様性活動の中期計画を立案して活動を推進しています。

工場の森づくり

2009年度に「工場の森づくり」をはじめ、これまでにグローバルで28拠点、約30万本を植樹しました。植樹に必要な苗木も社内で育成しています。

工場の森づくり 工場の森づくり

TGオートモーティブシーリング
ケンタッキー(有)/ アメリカ
2018年10月植樹

ビオトープづくり

グローバルで各拠点に適したビオトープづくりを推進しています。また、スペースの確保が容易で、コスト極小化を図るために、行政などと連携した調整池のビオトープづくりも推進しています。

  • ※9 住宅地や工場などに設けたくぼ地。集中豪雨時に一時的に雨水を溜めることで、
    局地的な氾濫を抑える機能を持ちます。
ビオトープづくり ビオトープづくり

調整池※9を活用したビオトープ
造成完了(平和町)

  • ※9 住宅地や工場などに設けたくぼ地。集中豪雨時に一時的に雨水を溜めることで、
    局地的な氾濫を抑える機能を持ちます。
事例

■生育状況

  • 平和町工場/日本 2009年11月植樹 平和町工場/日本
    2009年11月植樹
  • 平和町工場/日本 2018年5月植樹 平和町工場/日本
    2018年5月

「工場の森づくり」を世界の各拠点で実施

2009年度から「工場の森づくり」を続け、自然と共生できる環境を地域とともにつくっています。工場の森づくりでは、地域の環境に適した多種の木々を高い密度で混ぜて植えます。競い合って成長し、やがて自然災害などに強い「本物の森」となります。植樹会には従業員・家族・地域の方々に参加していただき、参加者が一体となれるような工夫をこらしたイベントも行っています。植樹後には従業員が草取りを行いながら、木の成長を観察記録し、管理を続けています。また、社内でドングリから苗木を育て、植樹会で活用しています。2018年度は豊田合成東日本(株)、TGオートモーティブシーリングケンタッキー(有)で植樹し、これまでに、28拠点で30万本以上を植樹しました。

■植樹会

  • 平和町工場/日本 2009年11月植樹 豊田合成東日本(株)/日本
    2018年5月植樹
  • 平和町工場/日本 2009年11月植樹 TGオートモーティブ
    シーリングケンタッキー(有)
    /アメリカ/2018年10月植樹

工場の調整池をビオトープ※10

2018年11月、平和町工場(愛知県稲沢市)にある雨水の調整池※11を活用した、ビオトープの造成が完了しました。工場の調整池をビオトープ化することは全国的にも珍しく、愛知県内では初の取り組みです。

ここでは、絶滅が心配される希少生物を育成する環境として整備し、「ジーンバンク(遺伝子の銀行)」としてナゴヤダルマガエル・ニホンメダカやトウカイタンポポなどの種を他団体に供給するほか、近隣の小学生向けの学習の場としても使用する予定です。

これらの活動は、オールトヨタ自然共生ワーキンググループ、尾張西部生態系ネットワーク協議会※12と連携して進めていきます。

  • ※10 ギリシア語のビオ(生命)とトポス(場所)を合わせた言葉(英語:biotope)で、多様な生物が生息できる環境のこと。
  • ※11 住宅地や工場などに設けた窪地。集中豪雨時に一時的に雨水を溜めることで、局地的な氾濫を抑える機能を持ちます。
  • ※12 愛知県下に9つある協議会のひとつで、2016年11月に設立。尾張西部地域のNPO法人、学校法人など45団体で構成され、尾張西部地域の生態系ネットワークの形成活動を行っています。

  • ニホンタンポポ ニホンタンポポ
  • ニホンメダカ ニホンメダカ
  • ナゴヤダルマガエル ナゴヤダルマガエル

藤前干潟クリーン活動に参加

2018年10月、従業員とその家族が、ラムサール条約※13で登録された愛知県名古屋市の藤前干潟の堤防に台風などの影響で打ち上げられた、大量の発泡スチロールやペットボトルなどのゴミを拾う生態系の保護活動を行いました。また、ゴミを鳥や魚が食べ命を落としている現状を知ることや、普段入ることのできない干潟に生息している生き物(カニ、トビハゼ、シジミなど)を観察することで、環境について考えるきっかけづくりの場にもなりました。この活動は、毎年、地域の方やNPO団体と協力して進めています。

  • ※13 水鳥の生息地となっている湿地の保全・再生に関する国際条約。1971年にイランのラムサールでの国際会議で採択。
  • 平和町工場/日本 2009年11月植樹
  • 平和町工場/日本 2016年5月植樹

オオキンケイギク※14駆除活動に参加

2018年6月、愛知県みよし市で行われた特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除活動に参加し、約1トンのオオキンケイギクを駆除しました。この活動は在来植物種の保護を目的とした県の呼び掛けで、地域の方と協力し、オールトヨタ自然共生ワーキンググループも参画して取り組んでいます。

  • ※14 観賞用として海外から輸入されたが、繁殖力が強く、在来種を駆逐してしまうため、近年は特定外来生物に指定され、栽培や販売などが禁止されている。

宮城県の伊豆沼・内沼で生態系保護活動を実施

2018年10月、当社グループの豊田合成東日本(株)の従業員と家族が、宮城県北部の伊豆沼と内沼の過剰に繁殖したヨシの刈取りなど生態系の保護活動を行いました。伊豆沼・内沼は30種類以上の水鳥が生息し、ハクチョウやマガン、マガモなど渡り鳥の越冬地でもあることからラムサール条約※13に登録されています。その生態系を守るため毎年、現地の環境保全財団※15と協力して、活動を進めています。

  • ※15 公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
  • 平和町工場/日本 2009年11月植樹 散策路整備の様子
  • 平和町工場/日本 2016年5月植樹 ヨシの刈取り