お客様との関わり
「品質のTG(豊田合成)」とグローバル全てのお客様から評価されるよう全員参加で取り組んでいます。
品質保証に対する取り組み
企業体質強化に向けたTQM※1活動
TQMの基本理念に基づき「品質・仕事の質」「人と組織の活力」を高め、柔軟で強靭な企業体質をつくるTQM活動を全社を挙げて推進しています。「職場マネジメント改善活動」や「グローバルでの小集団活動」など従来からの改善活動に加え、“変化を先取りして仕事のやり方を変える”ことをコンセプトとした「新TQMの理念」を構築し活動を展開しています。ビジネス変化に対応し、改革・革新に挑戦する人材育成と風土醸成にも取り組んでいます。
- ※1 Total Quality Management
■TQM活動
| 階 層 | 実 施 事 項 |
|---|---|
| 管理職 | 職場マネジメント改善活動 |
| 事技職 | 小集団活動(グループ改善活動) SQC※2/ML※3実践力向上活動
|
| 技能職 | 小集団活動(QCサークル活動) |
「お客様第一」「品質第一」の品質マインドの醸成
社長による「グローバル安全・品質宣言」を受けて全従業員が持ち場・立場で「お客様第一」「品質第一」について「考動宣言」し、定期的に自身の行動を振り返るとともに、学ぶ場として品質学習館を活用し、品質マインドの醸成を図っています。
グローバル小集団活動の普及拡大
中国やASEAN地域を重点に、小集団活動の活性化を進めています。6年ぶりにTGグローバル小集団活動大会を再開し、相互研鑽も図っています。
製造品質確保と絶え間ない改善活動
世界のお客様に安心・安全な製品をお届けできるようクルマの基本性能(走る・曲がる・止まる)や安全に直結する保安部品の生産工程を中心に自工程完結※4を進めています。
また、変化に強い製造現場づくりをねらいに、製造係長を主体とした「品質安心宣言活動」を進めています。
「人づくり」「工程づくり」「再発防止」の切り口で、目標が達成できた段階で、係長から社長・本部長に安心宣言する活動です。
- ※4 「品質は工程で造り込む」の理念に基づき、各工程で不具合品をつくらない、流さないようにすること
法規に対するガバナンス強化
法規認証業務の独立性と監査機能を強化するため、「開発本部」から「品質保証本部」に業務を移管し、2025年6月に「法規認証部」を新設しました。グローバル全従業員に対して法規の重要性を伝えるために、法規教育と法規順守の仕組みづくりを推進しガバナンス強化を図っています。また、会社トップ自ら現場におもむき、業務の困り事などを直接聞き、改善する活動も継続的に推進しています。
新規技術・新規開発品に適応した品質保証システム
ISO9001/IATF16949の認証を取得し、品質マネジメントシステムを確立するとともに、企画~設計~生産の各プロセスの完成度をチェックする「初期管理システム」を用いて新製品の品質のつくり込みを実施しています。CASE、CN/CEなどにより様変わりする新規技術・新規開発品、ソフトウェアやコトビジネス等の新規事業分野や、新規の顧客・アライアンス先との連携や短期開発にも柔軟に対応できるよう継続的に初期管理システムの改善に取り組んでいます。
改革・革新に挑戦する人材育成と風土醸成
昨今のDX拡大により、AI/ビッグデータを活用し、仕事のやり方を効率的に改革できる人材が必要不可欠になっています。
統計的品質管理(SQC)や機械学習(ML)を利活用できる人材の実践教育を産学連携※5も含めて強化しています。
- ※5 各大学の教員やトヨタグループ有識者が講師を担当
また、新TQMの理念「改革・革新に挑戦」に基づき、価値創造にチャレンジできる風土醸成を目指し「価値創造コミュニティ活動」を推進しています。
<コミュニティの目的>
・価値創造マインドを共有できる職場を超えた仲間づくり
・価値創造に向けた居場所の提供
・失敗を恐れずに変える、変わる、チャレンジする風土醸成



