豊田合成株式会社 豊田合成株式会社

知的財産活動

基本的な考え方

豊田合成グループは、「法律と契約を遵守することを前提に、豊田合成グループが協力しながら知財活動を通して、「安心・安全」「快適」「脱炭素」という価値を社会にお届けする」をもとに、①長期視点に基づき、知的財産権の取得とその有効活用、管理を行う、②他社知的財産権の侵害を防止し、他社知的財産権を尊重する、③継続的にエンジニアの知財スキルを向上しイノベーションを活性化する、を指針として、知的財産活動を行っています。

推進体制

豊田合成では、開発本部へ知的財産部を設置し、上記①~③を推進しております。

また、持続的成長の源泉となる知的資本の強化に向けて開発本部内に「IPランドスケーププロジェクト」を設置し、知財戦略・投資内容を議論しています。当該内容を取締役会へ上程し、適切な監督を行っております。

■IPランドスケーププロジェクト取り組みイメージ
IPランドスケーププロジェクト取り組みイメージ

活動内容

知的財産権の取得とその有効活用や管理の活動として、各事業や開発プロジェクトに即した出願活動や他社知的財産権を尊重した特許保証活動に、継続的に取り組んでいます。

また、イノベーションの活性化に向け、エンジニアの知財スキル・意識を向上させるべく人材育成や知財意識の醸成を行っています。

更に、2030事業計画の実現のため、知財情報を使って事業戦略に寄与する取り組みであるIPランドスケープを実施しています。

IPランドスケープ活動は、従来の知財活動に加えて他社に勝てる特許網を作るフォアキャストIPL、新しいテーマ・用途を生み出すバックキャストIPLと定義し、IPランドスケープの活動内容として、

  • Ⅰ. 既存の事業・開発テーマに知財で貢献する「ビジネス戦略活動」
  • Ⅱ. 新価値創造に寄与する「知財伴走活動」
  • Ⅲ. 自社の立ち位置を明確にする「定点観測活動」

の3項目を定義しています。

■豊田合成におけるIPランドスケープ活動の考え方
豊田合成におけるIPランドスケープ活動の考え方

豊田合成は2030事業計画の実現に向けて、IPランドスケープ活動を推進することにより、2030事業計画骨子に掲げられている重点施策の1つの「グローバル成長を加速する戦略的アライアンス、開発・知財の戦略的強化」のため、取り組む内容として「マテリアリティ」を掲げこれに対応する「当社の取り組み」を実施しています。IPランドスケープによる活動の一例として、この「当社の取り組み」である「BEV化に向けた新製品の開発」、「全ての人に安心・安全・快適を届けるためのエアバッグ製品の開発・拡販」に対して「Ⅰ.ビジネス戦略活動」を実施し、価値創造プロセスに必要なインプットである「知的資本」を特定し、知的財産権の取得と有効活用を推進しています。

また、当社の取り組み「環境配慮型ビジネスの構築」や「新規ビジネス拡大」に対して「Ⅱ.知財伴走活動」を実施し、意思決定の正確性とスピードの向上を図っています。

■戦略的な知財活動の例
戦略的な知財活動の例

権利件数

長期視点に基づいた継続的な知的財産権の取得の活動の結果として、2023年度には、日本で215件、日本以外で128件の特許が登録となりました。事業活動に必要なインプットである「知的資本」として、これらの知的財産権を有効活用しています。

■特許登録件数
■保有特許件数(年度末時点)

2024年5月末の保有権利数の比率は、自動車領域:60%、自動車領域以外:40%でした。これら保有権利は、例えば、自動車領域の知的財産は豊田合成の取り組みである「BEV化に向けた新製品の開発」や「エアバッグ製品の開発・拡販」のために、自動車領域以外の知的財産は「環境配慮型ビジネスの構築」や「新規ビジネスの拡大」のために、活用して参ります。今後、戦略的な知財活動を通じ、事業計画の達成のため、必要な領域への必要な内容の知的財産権の取得活動を実施していきます。

■2024年5月末保有権利数の領域ごとの割合
2024年5月末保有権利数の領域ごとの割合

今後の取り組み

今後も、豊田合成は当社が特定したマテリアリティ(重要課題)の取り組みを通じて環境・社会課題の解決に貢献するとともに、必要な知的財産権の取得と有効活用や知財情報を活かした経営判断などを通じて持続的な企業価値の向上に取り組んでいきます。

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