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2001年10月03日
株式会社豊田中央研究所と共同で
光LAN用光合分波器の基礎技術開発に成功
豊田合成株式会社(松浦剛社長)は、株式会社豊田中央研究所(高橋理一所長)と共同で光LAN用光合分波器の基礎技術開発に成功しました。
従来、光合分波器は高価なデバイスでしたが、今回、両社は大幅なコスト低減を目指して自己形成法と名づけた新しい技術を用い、プラスチック光ファイバーから直接光導波路を形成する基礎技術開発の見通しを得たものです。
自己形成法は波長フィルター、反射ミラーを装着した透明プラスチックケースに屈折率の異なる2種類の光硬化性樹脂を 充填し、この混合樹脂にプラスチック光ファイバーからレーザー光を照射することにより、はじめに高屈折率樹脂を硬化して光の通路(コア)を形成、次に外部 から紫外光を照射することにより低屈折率樹脂を硬化する方法です。
この技術の特徴は光ファイバーと光合分波器の接合や光軸調整が不要で、しかもフィルターを貫通した光導波路を形成することができるため、低コスト・低損失のデバイスを実現できる点にあります。
自己形成法による光合分波器を用い、波長の異なるLEDを発光素子として活用することで、カーマルチメディアや、ブ ロードバンド時代を迎えたホームネットワークの情報伝送高速化・大容量化および双方向化に大きく貢献できるものと期待し、数年後の実用化を目指して、今 後、開発を推進していきます。
以上