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1997年12月16日
資源循環型生産システムの構築をめざして
ゴムの新リサイクル技術を量産化
当社は、トヨタ自動車 (奥田碩社長)、豊田中央研究所(上垣外修己代表取締役所長)の両社と共同開発し、96年10月に技術発表した新しいEPDMゴム・リサイクル技術 の量産プラントが完成し、稼働を開始いたしました。
この技術は、従来のリサイクル工法に比べ、再生時間を飛躍的に短縮し、また、再生したゴムの物性も新材と同程度のレベルまで向上させることに成功した画期的な技術で、当社の森町工場に世界で初めて量産プラントが完成し、稼働を始めたものです。
1.新しいEPDMゴム・リサイクル技術の加工プロセス
粗粉砕したゴムを、2軸押出機を用い高温・高せん断で脱硫(再生)することにより、短時間で高品質な再生ゴムを製造することができる。
(図-1参照)
従来の再生技術(パン法)に比較し、生産性は約30倍、再生ゴムの物性は、より新材に近い性能を確保することができる。
2.生産能力と量産化の状況
新工程の生産能力 | 77t/月(設備フル稼働時) |
量産化の状況 | 11月より、本リサイクルプラントでの生産を開始し、第1ステップとして現在、月間3t のリサイクル材を生産している。98年度中には、月間50t(年間600t) まで拡大の予定。 |
適用製品の状況 | 第1ステップとして、(1)トランクシールのソリッドゴム部分 (2)ラジエータサポートシール(ソリッドゴム) (3)ホースプロテクター(ソリッドゴム)の3品目に適用している。今後、他品目への適用拡大を推進する。 |
3.今後の技術展開〔トヨタ自動車、 豊田中央研究所との3社共同開発〕
1. EPDMスポンジウェザストリップの再生化
2. 他ゴム材質への展開 (NR/SBR 等)