豊田合成株式会社 豊田合成株式会社

変化の時代をチャンスに
~社内ビジネスアイデアコンテスト~

2025.03.19

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自動車業界では車の電動化や自動運転技術の普及が進み、大きな変革期を迎えています。事業環境が激変する中で持続的成長を実現していくためには、既存の事業やビジネスモデルにとらわれることなく、発想力を活かして新しいことに積極的に挑戦し、従来にない価値を生み出せる人材が求められています。
豊田合成は、従業員一人ひとりの創造力や実行力を引き出し、チャレンジする風土をつくる取り組みとして、2021年度から「社内ビジネスアイデアコンテスト」を開始しました。アイデア発表の場にとどまらず、優れたアイデアについては会社が具現化への取り組みを積極的にサポートする制度を整えています。

01より多くのアイデア創出に向けて

豊田合成のビジネスアイデアコンテストでは、新規事業や業務改革につながるテーマを幅広く募集しており、毎年100名以上の従業員から応募があります。身近な業務改善のテーマも募集することで気軽に応募することができ、より多くの従業員の参加に繋がっています。また、事務局の運営については、身近な人に相談しやすい仕組みとして、さまざまな部署からメンバーを集めています。
主力の自動車事業に限定せず、さまざまな分野からのアイデアを受け付けることで、従業員一人ひとりの発想を活かし、新たな価値を創出することを目指しています。また、アイデア創出を支援するため、ワークショップや講演会、相談会を実施しており、提案のヒントや着想を得られる機会を設けています。

■アイデアを出す方法を学ぶワークショップを開催

02ビジネスアイデアコンテストの流れ

コンテストは、テーマの募集からスタートし、提出されたアイデアは約半年間をかけて慎重に審査されます。一次選考を通過したアイデアは、外部有識者のフィードバックやアドバイスを受ける機会が設けられ、より実現性の高い形へとブラッシュアップされます。また、仮説検証の段階では、実際に顧客ヒアリングを通じて、ビジネスとしての実現性を更に高めることができます。
最終審査では、社長や外部有識者などの前でプレゼンテーション(ピッチコンテスト)を行います。最優秀賞に選ばれたアイデアの提案者には、製品やサービスの実用化・事業化に向けた会社からの支援が提供されます。

■最終審査の様子

社長の齋藤(左)と受賞者

03実用化を目指す取り組み例

ビジネスアイデアコンテストで選ばれた優れたアイデアの提案者は、自身のアイデアを具現化するため、新たな部署へと移り、活動を本格的に推進しています。

次世代ブラインド〈第1回最優秀賞〉

電気を使わずに透過と遮蔽を切り替えられるようにした羽のないブラインド。現在、専属チームが事業化に向けて試作・実証実験を進めており、様々なシーンでの採用を目指しています。

試作品(透過)

試作品(遮蔽)

■製品のさらなる改良を進める牛田(左)と伊藤(右)

推進者の声

以前は車の内外装部品の開発を行う、IM技術部でレジスタ(車載エアコンの送風口)などの内装部品の設計に携わっていました。開発を進めている次世代ブラインドは、内装部品の技術を活用させた製品として産まれました。地球温暖化による住宅窓や施設窓の遮熱ニーズという社会課題に対応した製品です。市場参入に向けて取り組んでいきます。

新価値企画部 新価値創出・マーケティング室 伊藤 賢一

いなベリー〈第1回最優秀賞〉

再生可能エネルギーを活用し、一年中いちごを栽培する植物工場プロジェクト。豊田合成の生産・品質管理ノウハウ・LED技術を活用して、いなべ工場で試験栽培を行っています。自社生産だけでなく栽培システムを展開することによって地域課題の解決を目指しています。

  • 屋外ハウスでの実証実験

  • 2024年1月に名古屋プリンスホテルの
    期間限定メニューに採用

  • 2024年8月にレストラン「&tresse」にて
    試験販売

■豊田合成 いなべ工場内のハウスで作業を行う藤井(左)と岡村(右)

推進者の声

以前は新価値開発部で新規事業の企画開発に携わっていました。ビジネスアイデアコンテストには、新事業のアイデアを形にしたいという思いで、いなべ工場でのいちご栽培というテーマを応募しました。いなべ工場で製造している水素タンクの開発をしていた知識も活用し、現在は企画の具体化に向けて実証実験や試験販売などを進めています。この経験を通じて、新規事業がボトムアップで次々と生まれるような風土を広げていきたいです。豊田合成ならではの強みを活かしながら、競争力のある新しいビジネスを生み出していく挑戦を続けたいと思っています。

新価値企画部 新価値創出・マーケティング室 藤井 康平

睡眠導入デバイス〈第3回最優秀賞〉

若者を中心とした寝る前のスマホ習慣を活用し、快適な睡眠導入を実現するデバイス。さらなる改良と市場投入に向け、開発を進めています。

睡眠導入デバイスのイメージ

■関係者と打ち合わせをする猪又

推進者の声

以前はデザイン開発部で車の内装のコンセプト作りから内装照明や部品のデザインを担当していました。今回、自身の睡眠不足の悩みをアイデアのきっかけに、アイデア発想から最終ピッチまで周囲の力をたくさん借りながら進めてきました。その中で自分一人ではできないことや新たな発想に触れ、より良い提案にしていけたと実感しています。今後は自分たちのコンセプトが本当に求められているものか、解決につながるものかを改めて検証し実現に向けて取り組んでいく予定です。まだ駆け出したばかりですが、新しい挑戦を楽しみながら推進していきます。

新価値企画部 新価値創出・マーケティング室 猪又 美晴

04多様な人材が活躍できる会社へ

豊田合成はこの取り組みを通じて、新規事業を創出するだけでなく、社員の成長や挑戦を後押しする風土を育てています。今後はグループ会社からもアイデアを募集し、グループ全体が一丸となって風土醸成に取り組むとともに新たな事業の実現を目指します。

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