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同日W優勝の快挙(天皇杯・日本選手権)―バレーボール×ハンドボール、豊田合成が誇る2つの日本一チームが語る勝利の秘訣
2026年アジア競技大会の開幕を控える愛知県ではスポーツの機運が高まっています。
豊田合成のバレーボールとハンドボールの両チームは、国内トップリーグで活動しており、今回行われたトーナメント戦での日本一決定戦でも活躍が期待されていました。

豊田合成が企業スポーツに力を入れるのは、スポーツという共通の話題が人々を結びつけ、会社や地域社会に一体感や活力をもたらすと考えているからです。

チームが勝利すればみんなで喜び、負ければ共に悔しがる。まるで自分事のように熱く応援するその熱量は、日々の生活に活力を与え、生きがいになっている人も多くいます。最近では、「推し活」がブームとなっており、お気に入りのチームや選手を応援して楽しむ人も増えています。これらも人々のWell-being(幸福)に繋がっていく活動ではないでしょうか。

こうした想いのもと、豊田合成はバレーボールチーム"ウルフドッグス名古屋"とハンドボールチーム"豊田合成ブルーファルコン名古屋"を支えてきました。

その成果が顕著に表れたのが、2025年12月21日(日)に実施されたバレーボール天皇杯とハンドボール日本選手権の同日W優勝です。今回は、快挙を成し遂げた両チームから4人の選手が集まり、特別座談会が実現。チームの強さの源である"つなぐ力"、そして応援してくれる人々への想いを語ってもらいました。
【登壇者】
<バレーボール「ウルフドッグス名古屋」(以下、ウルフドッグス)>
山田脩造選手(アウトサイドヒッター/キャプテン)
市川健太選手(リベロ/ゲームキャプテン)

<ハンドボール「豊田合成ブルーファルコン名古屋」(以下、ブルーファルコン)>
古屋悠生選手(センターバック/キャプテン)
中村匠選手(ゴールキーパー/副キャプテン) 日本代表のエースキーパー
――まずは読者の皆さんに向けて、自己紹介をお願いします。
ウルフドッグス名古屋 山田脩造 選手
ウルフドッグス名古屋 山田脩造 選手
山田:ウルフドッグスの山田脩造です。ポジションはアウトサイドヒッターで、守備を安定させることとオールラウンドなプレーが持ち味です。今年からキャプテンを任されているので、チームの調和や雰囲気づくりを意識しています。

市川:同じくウルフドッグスでリベロをやっている市川健太です。チームに加入して4年目になります。僕は身長175cmとバレーボール選手の中では小柄ですが、積極的なディフェンスが自身の強みです。ゲームキャプテンとして、ベテランと若手の橋渡し役を担っています。

古屋:ブルーファルコンの古屋悠生です。ポジションはセンターバックで、攻撃の起点となる司令塔の役割を担っています。キャプテンとしては3年目で、若手への声掛けや苦しい時にチームを牽引できるような発言や行動をとるように意識しています。

中村:同じく、ブルーファルコンの中村匠です。ポジションはゴールキーパーで、ディフェンスの要として全体を見ながらプレーしています。シュートを止めることで試合の流れを一気に変えられるポジションでもあります。また、副キャプテンとして、最後尾から声をかけてチームの士気を高めたり、若手をサポートすることを意識しています。
――豊田合成は様々な分子を結び付ける高分子技術を活かして事業活動に取り組んでいます。バレーボールもハンドボールも、選手同士が結びついて強くなる競技。両チームの強さの秘訣を「つなぐ力」という観点で教えてください。
ウルフドッグス名古屋 市川健太 選手
ウルフドッグス名古屋 市川健太 選手
市川:バレーボールは、全員が関わりあってボールをつなぐことで得点できる競技です。レシーブ、トス、アタックと全員がつながって初めて得点できる。つまり全員がいいパフォーマンスを出さないと、勝利には直結してこないんです。一人ひとりが個性を発揮しながらも、互いの役割を理解して、補完し合うことで個人の力が何倍にもなります。

ボールが止まらずにずっと空中にある競技なので、一瞬の判断が全てですが、それには日頃のコミュニケーションも欠かせません。コミュニケーションをおろそかにすると試合でもうまくいかない。お互いの性格や考え方を深く知って心が繋がっているからこそ、苦しい場面でもボールを落とさずにつなぐことができます。そういう意味でもつなぐ力は何より重要だと思っています。

中村:ハンドボールも、メンバーとのコミュニケーションが欠かせない競技です。オフェンスでは単にパスをつなぐだけでなく、全員が連動した一瞬の駆け引きによって相手の陣形を崩しています。その連携が少しでもズレると、シュートの成功率は一気に下がってしまいます。

また、ディフェンスにおいても僕以外のコートプレーヤー6人の横のつながりがとても大事で、みんながお互いの隙を絶え間なくカバーし合っているからこそ良い守りができ、僕が止めやすいシュートをつくってくれるんです。

激しい攻防の中でも瞬時に状況を共有し合うため、メンバー間のコミュニケーションと、深い意思疎通といった「つながり」が最も重要な競技です。

僕たちの強みは「誰が出てもハイレベルなパフォーマンスができる」ことです。どの選手に交代しても常に同じ質でプレーができるよう、常日頃から意識して練習に取り組んでいます。だから僕たちにレギュラーの垣根はないんです。交代してさらにパワーアップすることもあります。そしてこういった練習を普段からしているからこそ、みんなの気持ちが同じ方向に向き、深い意思疎通ができています。こういった場面でも「つなぐ力」は発揮されていると思います。
――昨年12月、ウルフドッグスは天皇杯優勝、ブルーファルコンは日本選手権優勝を果たしました。優勝が決まった瞬間、何を感じましたか?
豊田合成ブルーファルコン名古屋 中村匠 選手
豊田合成ブルーファルコン名古屋 中村匠 選手
市川:天皇杯での優勝が僕は初めてだったので、すごく価値のある勝利だと感じました。ただ、チームとしてはまだまだ成長できる点もあるなと感じています。

中村:僕は素直にホッとしましたね。シーズン中は緊張しっぱなしですし、苦しい試合も多かった。そうしたなかでこのチームで優勝して、笑顔でシーズンを終えることができたことが何より嬉しかったです。
――両チーム同日W優勝だったことも話題になりましたが、お互いに意識されましたか?
豊田合成ブルーファルコン名古屋 古屋悠生 選手
豊田合成ブルーファルコン名古屋 古屋悠生 選手
古屋:同じ日に試合があることは知っていて、僕たちのチームでは「これはW優勝があるんじゃないか…!」という話をしていたんですよ。

山田:僕も同じ日に優勝がかかった試合があることは認識していました。ブルーファルコンは、すでにリーグ5連覇を果たしていて常勝チームの印象があったので、きっと勝つだろうなと思っていました。だから僕らも負けられないなと、良い刺激をもらいました。
練習への意識、仲間への信頼――強さの源を語る
ウルフドッグス名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
ウルフドッグス名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
――両チームとも日本トップクラスの強さを持っていますが、その強さの源を教えてください。
山田:とにかく練習から簡単なミスをしないように意識しています。日頃の練習からミスを防ぐことを意識すれば、その意識がチーム全体に行き渡るし、結果的により高い次元でバレーボールができるようになるんじゃないかと思うんです。

古屋:僕らはまず、チーム内での競争も激しいので、そこに負けないように全員がいい意味でライバル同士でもあるところが大きいかもしれません。そこには苦しさもありますが、苦しい中で練習を重ねるからこそ強さにつながっていくのかなと。

また、僕たちのチームは結果だけでなく、プロセスを評価する文化が根付いています。たとえ勝てなくても、それまでのプロセスがしっかりした試合運びであれば、批判が出ることはありません。仲間をリスペクトし合える関係性も強さの源の一つだと思います。
豊田合成ブルーファルコン名古屋の練習風景
豊田合成ブルーファルコン名古屋の練習風景
――一度頂点に立つと「勝って当たり前」という周囲の期待もあると思います。そのプレッシャーとどう向き合っていますか?
市川:まず勝って当然と思ってもらえることって、すごく幸せなことだと思うんです。とはいえ、僕らがやることはひたすら1点を積み重ねること。1点への熱量が、その先の勝利につながるので、プレッシャーを感じることなく、目の前の1本に集中することが大事だと感じています。

中村:ハンドボールは得点が入りやすいスポーツです。良いキーパーの基準は、阻止率35%以上と言われていますが、その数字を気にしすぎると体が硬くなってしまう。だから僕は、目の前の一本一本を大切にすることだけを考えています。一戦一戦、一本一本に集中して、やるべきことをやり切れば、自然と良いセービングに繋がるはずです。
――山田選手・古屋選手にお聞きします。チームをまとめる立場として、大切にしていることは?
山田:先輩・後輩の壁を作らないことですね。チームメンバーとは、もはや仕事だけの関係じゃない。家族以上に一緒にいる時間が長いので、チームの調和を大切にしています。

古屋:やっぱり雰囲気づくりは大事だと思います。盛り上がるところは盛り上がる、締めるところは締める。その緩急が大切ですね。特に若手にはのびのびプレーしてほしいし、その環境づくりも僕の役目です。若手が力を発揮することが、チーム全体の成長にもつながると思っています。
ウルフドッグス名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
ウルフドッグス名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
豊田合成ブルーファルコン名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
豊田合成ブルーファルコン名古屋の練習風景(写っているのは25-26シーズンの所属メンバー)
――お互いの競技で「これはすごい」と思う点は?
市川:実は今シーズン試合を見に行かせてもらったんですよ。とにかくハンドボールはフィジカルがすごいんです。体の接触もあるし、ユニフォームを引っ張られることもある。それでも負けずに前に進む姿に驚きました。

山田:攻守の切り替えの速さもすごいよね。あとバレーボールに比べてボールが硬くて痛そう!よく素手でやれるなと驚きます。

中村:僕はゴールキーパーだから、状況を見ながら体でボールを止めればいいんですけど、バレーボールは止めて終わりじゃないですよね。レシーブした瞬間に次の展開を考えなきゃいけない。その判断の速さと精度が本当にすごいと思います。実は高校の授業でバレーボールをやったことがあるんですが、一度もボールを打つタイミングが合わなくて(苦笑)。

古屋:バレーボールは、ボールに触っている0コンマ何秒の間に攻撃を組み立てますよね。その時の目線の動かし方がすごいんです。ハンドボールは基本的に平面の動きを見ていればいいんですが、バレーボールは上下の動きも同時に追わなければいけない。目線の使い方がまったく違う競技だなと感じますね。
応援があるから、勝ちたいと思える――ファンと地域への想い
体育館
ファンの声援はどのように力になっていますか?
市川:勝ったり負けたりを繰り返しても、会場を埋めてくれるファンの方々がいる。それって本当にすごいことだと思うんです。僕が逆の立場だったら『負けるかもしれない試合なんて見たくない』って思うかもしれないのに、それでも応援に来てくださる。その姿を見ると、僕らは優勝して自分たちだけが喜ぶためにバレーボールをやってるんじゃないんだなって、改めて感じます。 応援してくださる方々のために勝ちたい。その思いが、僕の中ではすごく大きいです。

古屋:スポーツ選手として僕らができることは、試合に勝つこと。そして、その喜びをファンの皆さんと分かち合うことだと思います。僕らが喜んでいる姿を見て、ファンの方々も笑顔になってくれる。それが本当に嬉しいんです。その笑顔のために、優勝を目指して頑張りたい。これからも一緒に戦ってください。
選手として地域活動に参加する意義をどう感じていますか?
山田:ウルフドッグスは、オフシーズンにホームタウンの市役所で実習生として活動させていただいています。行政の方々も僕たちのチームと一緒に地域を盛り上げたいと思ってくれていますし、僕たちも市民の方々に還元したいと思っているので、良い相乗効果が生まれているんじゃないかなって思います。

市川:僕も市役所での活動のなかで、地域のご年配の方々と体操教室をやらせてもらっています。最初は「若い子が来たわね」という反応だったのですが、翌年には「昨年は惜しかったね」「今年は頑張ってね」って声をかけてくださるようになった。その変化がすごく嬉しくて。応援してくれる方が増えていることを肌で感じるからこそ、試合でしっかり結果を出して、地域の方々と一緒に喜びたいと思います。

古屋:僕たちブルーファルコンは、小学校や中学校でハンドボール教室を開いています。そこで子どもたちに伝えているのは、夢中になれる何かを見つけてほしいということ。もちろん、それがハンドボールだったら最高ですけどね!

中村:僕も小学校で講演をさせてもらったことがあるのですが、ハンドボールを紹介したら「僕もやってみたい!」って言ってくれる子がいて、本当に嬉しかったです。ハンドボールはまだ競技人口が少ないので、こうした地域交流を通じて、競技の魅力を広めていきたいと思っています。
――改めて、今シーズンの個人としての目標、チームとしての目標を教えてください。
山田:個人の目標としては、僕が試合に入った時にチームの流れを切らさないようにしたいです。チームとしては、もちろん優勝が目標ではありますが、成長を感じられる試合を重ねていきたいです。

市川:僕も山田選手と同じで、前の試合より良いパフォーマンスを出し続けることが大切だと思っています。チーム全体で成長を積み重ねていった先に、優勝があると信じています。個人としては、試合に最後まで出続けられる選手でいたいですね。

古屋:僕の役割は、チームの勝利に貢献できるよう動き続けることだと思っています。その責任を果たしながら、今シーズンも必ずタイトルを獲りに行きます。

中村:僕は、常に挑戦者としての気持ちを忘れずに試合に臨んでいきたいです。チームとしては、今シーズンも優勝を目指して全力で戦います。
――今日、異なる競技で戦う仲間と話してみて、どんな刺激を受けましたか?
市川:ブルーファルコンはリーグ6連覇もしていて、本当にすごいと思っています。今日も一緒にお話しさせていただいて、意識の高さにリスペクトするばかりでした。同じ豊田合成のスポーツチームとして、お互いに高めていける関係を築いていけたらと思っています。

古屋:ありがとうございます。僕らのチームの中では、結構ウルフドッグスのことが話題に上がるんですよ! こちらもすごく刺激をもらっているので、負けないように頑張りたいと思っています。
――最後に、応援してくださるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
中村:では、両チームを代表して僕からメッセージを! ファンの皆さん、いつも熱い応援をいただき、本当にありがとうございます。皆さんの支えがあるから、僕たちは全力で戦えています。これからも優勝を目指して全力で戦いますので、応援よろしくお願いします!
――山田選手、市川選手、古屋選手、中村選手ありがとうございました!
集合写真
バレーボールとハンドボール、異なる競技で戦う4人の選手たち。しかし、その根底にあるのは「仲間を信じ、ファンとともに戦う」という同じ想いでした。分子と分子を結びつける豊田合成の技術と同じように、人と人をつなぐことで生まれる強さ――それこそが、豊田合成が企業スポーツに力を入れ続ける理由そのものです。
Upcoming match schedule
<リーグ戦 プレーオフの予定>
2チームともプレーオフ出場が決定しました。
ウルフドッグス名古屋
試合期間 2026年5月1日(金)~17日(日)
試合情報 https://www.svleague.jp/special/2526championship/men/
チーム公式サイト https://www.wolfdogs.jp/
豊田合成ブルーファルコン名古屋
試合期間 2026年6月12日(金)~6月14日(日)
試合情報 https://playoffs.leagueh.jp/
チーム公式サイト https://www.toyoda-gosei.co.jp/sports/handball/
皆さんも、ぜひ会場に足を運んで、この一体感を体感してください。ウルフドッグス名古屋と豊田合成ブルーファルコン名古屋の挑戦は、まだまだ続きます!
フォトギャラリー(バレーボール)
フォトギャラリー(ハンドボール)
※ このインタビューは2026年2月に収録したものです。
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