大阪・関西万博で次世代技術を世界へ発信
より良い移動と暮らしを
未来につなぐために
豊田合成は中長期経営計画(2030事業計画)で掲げる「より良い移動と暮らしを未来につなぐ会社」の実現に向けて、自動車部品で培ってきた技術や知見を活かし、脱炭素社会の実現や、人々の健康・快適な暮らしの支援など、さまざまな取り組みを進めています。
2025年の大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、次世代の社会や暮らしに向けた多様な技術・アイデアが世界各国・各企業から紹介されます。豊田合成も大阪・関西万博への参画を通じて、未来に向けた社会に貢献できる可能性を広げていきたいと考えています。
万博で実証実験を行う意義
豊田合成は、大阪・関西万博を最先端技術・サービスを世界に発信する場の一つとして位置付け、構想段階から協業先の各社と積極的に連携してきました。
会場内では、豊田合成が開発を進めている次世代技術の実証実験を行っています。社会の課題やニーズと向き合う場として、実際に技術を体感してもらい、多くの方々の反応を直に得られる貴重な機会です。多様な価値観を持つ来場者との接点を通じて、製品の実用性、安全性などを多角的に検証できることは、研究開発における大きな強みとなります。
この実証実験で得られた知見をもとに、より実用的な技術へと磨き上げ、将来的な社会実装や事業展開へとつなげていきます。

豊田合成が世界へ届ける
新技術を体感しよう
会場内の各所では以下の9つの
アイテムを紹介しています。
▼ 各製品をクリックで詳細へジャンプ ▼

ペロブスカイト太陽電池 応用製品
「スマートウェア」
協業:(株)エネコートテクノロジーズ/セーレン(株)


- 製品紹介
- 開発者の声
ペロブスカイト太陽電池は、既存の太陽電池よりも薄型・軽量かつ曲面などにも搭載しやすい高い柔軟性があり、低コストで高効率な発電が可能になると言われており、再生可能エネルギーの拡大に向けて普及が期待されています。その応用製品の一つとして、衣服に貼り付け、発電した電力で冷却ファンなど様々なデバイスを使用できる「スマートウェア」を試作しました。
よしもとwaraii myraii館の一部スタッフが着用し、耐久性などを確認しています。
薄く・軽く・曲がるペロブスカイト太陽電池の特徴を活かし、これまでにない使い方がされると考え、様々なアイデア検討をする中で、衣服に装着するスマートウェアの着想を得ました。イベントスタッフや林業を営んでいる方など様々な方に使っていただくために日々開発を進めております。万博での大規模な実証実験を通じて実験室では取得することが難しいリアルなデータを取得し、データ解析を積み重ねることで実用化に繋げていきたいと考えています。
新価値開発部 電子ソリューション開発室長 兼 大阪・関西万博開発準備室長 兼 事業本部付 CVCベンチャー投資企画室 主監
婦木 慎一郎
加飾リサイクル
クッションマット
協業:セーレン(株)

使用されている床(1)
PRIORITY AREA

使用されている床(2)
木フェンス前
資源循環に貢献する技術として、自動車用ゴム部品の端材をリサイクルしたマットを加飾し、パビリオン床面に敷設しました。
端材を有効活用したマットは、製造時の環境負荷を抑えるとともに、十分なクッション性を備えており、快適さと環境配慮の両立を実現しています。
よしもとwaraii myraii館で耐久性を確認しています。
次世代インフラ「スマートポール」
用のデジタルサイネージ


スマートポールは、通信や防災などのための様々な機能を搭載した次世代インフラとして普及が期待されており、豊田合成では、開発を進めるペロブスカイト太陽電池などの各種技術の適用先の一つに位置づけています。その端緒として、スマートポール用に湾曲したデジタルサイネージを製作しました。屋外での視認性や耐久性などを検証しています。
ポータブル水素カートリッジ

(提供:トヨタ自動車)

- 製品紹介
- 開発者の声
水素を用いた発電は、使用時にCO2を排出しない次世代のエネルギーとして、脱炭素社会の実現に向けて普及が期待されています。豊田合成では、燃料電池車のMIRAI向けの高圧水素タンクで培った効率的な水素の貯蔵技術を活かし、幅広い用途での水素の利用を目指しています。大阪・関西万博では、セブンイレブンのスムージーマシンで当社製のタンクが活用されています。
大阪・関西万博という特別な場で、ポータブル水素カートリッジの実証ができることを大変嬉しく思っています。水素をもっと身近で使いやすいエネルギーとして、多くの方にその可能性を感じていただける良い機会になると期待しています。未来のあたりまえをつくるため、安心・安全に使っていただける水素タンク開発に取り組んでいきます。
FCEV企画開発部 FCEV企画・技術室
堀 啓介
ヘルスケアAIインソール

健康状態を測定する様子

健康状態を測定する様子
- 製品紹介
- 開発者の声
靴のインソールに組み込んだゴム製の圧力センサで歩き方のクセやパターンを測定し、AIがそのデータから健康状態を分析。生活習慣の見直しや体の動かし方を改善するきっかけをつくるヘルスケアサービスの実現に向けた取り組みを、大阪ヘルスケアパビリオンなどで紹介しています。
ウェアラブルデバイスとAI、クラウドサービスの高度化に伴い、医療の姿は従来の“病気になってから病院にかかる”から、日常空間での常時計測による状態検知と早期介入のデジタルヘルスケアに変容しています。e-Rubberの生体に近い素材特性から得られる質の良いデータを活用したサービスを開発・提供し、社会保障費の削減に貢献できる活動を進めていきます。
新価値事業本部 ヘルスケア事業推進室
藤原 武史
ポータブル手洗いスタンド
「WOSH」

豊田合成のUV-C LED水浄化ユニットを搭載したWOTA(株)の手洗いスタンド。UV-C照射などにより高い浄水性能を実現し、水を繰り返し再生利用することで、屋外など水道が使いにくい場所でも水を提供でき、安心・安全な生活を支えます。
ワイヤレス充電システム


マイクロ波給電による遠隔充電システムの早期実用化に向け、「磁石型ワイヤレスチャージャー」を用いたスマホ充電サービスの利便性をパビリオン内で検証しています。
エシカルブランド
「Re-S(リーズ)」

自動車部品の素材を活用し、アップサイクルした各種Re-S製品。
よしもとwaraii myraii館でスタッフの小物入れとして活用しています。
無線給電技術


当社は、将来のより快適な暮らしを見据え、マイクロ波を用いて、数メートル先の電子機器にワイヤレスで電力供給できる技術の開発を進めています。ワイヤレス給電によってスマホや家電などの電子機器のバッテリーが無意識に充電されることで、生活の利便性が向上すると予想されます。大阪・関西万博ではそんな未来の活用イメージを動画で紹介しています。
より良い移動と暮らしを
未来につなぐため、
これからも豊田合成は
次世代の技術で
社会に貢献していきます

今回の大阪・関西万博での実証を通し、製品・ソリューションの“嬉しさ”の仮設検証と技術実証データの収集・解析を行い、将来の事業化へ繋げていきます。
大阪・関西万博は豊田合成の新たな取り組みを国内外へ発信するまたとない機会です。ぜひ多くの来場者の皆様に来場いただき、豊田合成の新たな取り組みを知っていただきたいです。また、大阪・関西万博の閉幕後はビジネス化に向け、更なる技術革新に励みたいと考えております。